乃木坂46「34thSG アンダーライブ」の最終公演が1月27日、ぴあアリーナMMにて開催された。34thシングル「Monopoly」のアンダー楽曲「思い出が止まらなくなる」参加メンバー14名による今回のアンダーライブは、1月25日から3日間にわたり同会場にて敢行し、1日1万人、合計3万人動員。また最終公演はインターネット配信も実施された。
中西アルノの掛け声で公演スタート「アンダーライブ最終日、全員いくぞーっ!」
「Overture」に続いてステージにスポットライトが当たると、真紅の衣装を身にまとったメンバーが横一列に並ぶ姿が浮かび上がる。すると、本公演の座長を務める中西アルノが「アンダーライブ最終日、全員いくぞーっ!」と力強く叫び、そのままライブは「マシンガンレイン」で力強くスタート。中西がセンターに立ち、先輩から受け継いだこの曲を仲間たちとともに見事な形で表現してみせると、会場の熱気は急加速。
続く「自惚れビーチ」では小川彩がセンターを務め、彼女の愛くるしさがフィーチャーされたパフォーマンスでファンを魅了する。さらに、アンダーライブに欠かせない代表曲に成長した阪口珠美センターの「口ほどにもないKISS」、清宮レイがポジティブなオーラを放つ「生まれたままで」と、曲を重ねるにつれ会場の一体感が高まっていく。
4曲終えると、大きな旗を手にした14人が息の合ったフラッグパフォーマンスを披露。そのまま松尾美佑が頼もしい表情を浮かべる「錆びたコンパス」へとつなげ、伊藤理々杏&林瑠奈のダブルセンター曲「さざ波は戻らない」、アンダーライブを語る上で重要な1曲「ここにいる理由」と、新旧アンダー楽曲で構成された緩急に富んだセットリストで、見応えのあるステージを繰り広げた。
「大嫌いなはずだった。」「さゆりんご軍団」楽曲披露にファン歓喜
その後、今回のアンダーライブの目玉のひとつであるユニットコーナーへ。2023年12月にYouTubeで配信された「乃木坂46分TV」で決定した3組「優柔不断なプリンセス」「ぴんくちゃん」「なんでもやさん」が、独自の選曲や演出でパフォーマンスを繰り広げる。
トップバッターの「優柔不断なプリンセス」(伊藤理々杏、岡本姫奈、阪口珠美、清宮レイ、中村麗乃)は、ティーパーティー風の演出を用いて「全部 夢のまま」を華やかに披露し、続く「ぴんくちゃん」(奥田いろは、佐藤璃果、林瑠奈、矢久保美緒、吉田綾乃クリスティー)は「大嫌いなはずだった。」を、原曲を歌う「さゆりんご軍団」&「真夏さんリスペクト軍団」へのリスペクトを感じさせる衣装で元気よく歌唱。
最後に登場した「なんでもやさん」(小川彩、佐藤楓、中西アルノ、松尾美佑)は、「遠回りの愛情」を美しいハーモニーと華麗なコンテンポラリーダンスで表現して観客を魅了する。最後は3組が勢揃いし、「ハウス!」で場の空気を一変。一部メンバーはフロートに乗ってアリーナを回遊し、ファンを大いに喜ばせた。
中西アルノ・小川彩・松尾美佑、パワフルなドラム演奏披露
続いては、初の試みが多数用意された挑戦的なブロックへ突入。軽快なおしゃべりと小粋な音楽で来た者を癒すバーを舞台に、マスターの吉田が来店した奥田と林のお悩みを解決していく。そして、この3人に伊藤、小川、中西、中村を加えた7人でジャズ風にアレンジされた「三角の空き地」「涙がまだ悲しみだった頃」をしっとりと、落ち着いた大人のトーンで歌唱してみせた。2曲歌い終えると、その日の売り上げと“大事なもの”を宝箱にしまいバーを閉店。吉田がバーを離れると同時に、アイマスクを付けた怪盗団の7人(岡本、阪口、佐藤楓、佐藤璃果、清宮、松尾、矢久保)が侵入する。コップやステッキを用いたパフォーマンスや、ミュージカルを彷彿とさせる妖艶なダンスを交えながら「My rule」「Hard to say」を披露し、お宝を手に入れようとする。
ストーリー性の強い演出に続き、荘厳なサウンドエフェクトに乗せてステージ後方からドラムセットとともに中西が登場。ステージ両サイドには、同じくドラムセットに座る小川、松尾も姿を現し、それぞれ特徴の異なるセッティングが施されたドラムセットで派手な演奏が繰り広げられる。アイドルグループでは例を見ないトリプルドラムによる華麗な競演に観客が熱狂すると、ほかのメンバーもステージ登場し、3人のパワフルなドラム演奏に合わせて「Under's Love」を披露。迫力のある音圧とパフォーマンスに圧倒されたオーディエンスは、歓喜の声と拍手で彼女たちを称賛した。
乃木坂46としても新境地を見せたブロックを終えたあとのMCでは、怪盗団が盗んだ宝箱に入っていた“大事なもの”が明かされることに。初日公演ではオーディション期間中に撮影された吉田のレア写真、2日目公演は同じく阪口の貴重な写真が入っていてファンを沸かせたが、最終日に入っていたのは「乃木坂工事中」のハロウィン企画でトライした、小梅大夫を真似した白塗り&和装姿の佐藤楓の写真。前2日とは趣向の異なる写真がスクリーンに映し出されると、会場の空気は一気に和んでいった。