声優の加藤英美里、斎藤千和、日高里菜が、1月30日に都内で開催された映画「大室家 dear sisters」の完成披露先行上映会に登場。スペシャルゲストの霜降り明星・粗品と共に舞台あいさつを行い、完成披露を迎えた心境や、オープニング主題歌への思いなどを語った。
「大室家 dear sisters」とは
同作は、なもりの人気コミック「ゆるゆり」シリーズから独立したスピンオフ「大室家」を映像化。クールな長女・撫子(CV:斎藤)、お調子者の次女・櫻子(CV:加藤)、しっかり者の三女・花子(CV:日高)の“大室三姉妹”が織り成す、ゆるくておかしな日々を描いたホームコメディーで、劇場中編アニメーションとして2月2日(金)に1作目「大室家 dear sisters」が、2作目「大室家 dear friends」も年内に公開される予定だ。
櫻子の声を担当する加藤は、本作の劇場アニメ化について「ついにというか、やっと!というか…。(収録など)ちょくちょくやっていたので、『いつかアニメ化になればいいね』って言いながら過ごしていたんですけど、まさか劇場版になって登場するとは!」と待ち望んでいたことを明かし、2作目も年内公開予定で動いていることに驚きを隠せない様子。
また、あらためて“大室家”でアフレコをした感想を聞かれると、加藤は「『ゆるゆり』のほうでは三姉妹であまり一緒に収録することがなかったので、やっと三姉妹そろって収録できるんだという喜びがかなり大きかったのと、どんな空気になるんだろうというのが楽しみでした」とニッコリ。
ただ、日高は「三姉妹をメインで見ると、やっぱり櫻子だけおかしいような…」と、加藤演じる櫻子のキャラが三姉妹では異色であることを指摘し、斎藤も「どうしてあの姉妹に挟まれている櫻子があの状態になるのかってね(笑)」と同調。加藤自身も「一人空気感が違いますよね(笑)。でも、三姉妹の空気感のバランスを取っているんだと自負していますし、櫻子が入るとにぎやかになるから刺激があっていいんじゃないかなと思います」と、櫻子がいるからこそちょうどいい三姉妹のバランスになっていることを強調した。
レコーディング秘話も!
そんな息ピッタリの3人は、劇中のキャラクターとしてオープニング主題歌「My Dear SiSTARS!」も担当。加藤いわく「かわいいしかない!」というポップで明るい楽曲に仕上がっており、斎藤、日高、加藤の順番でレコーディングをしたそう。
最初の斎藤は「私は一番だったので、どのテンションで歌うか、撫子とその曲が結びつくまで時間がかかって。すごく2人の声を想像して、3人合わさったときに(いい具合に)なったらいいなと」と、後に続く2人の声をイメージしながらレコーディングに臨んだことを明かし、続く日高は「私は千和さんの声を聞きながらできたんですけど、本当にきれいな歌声過ぎて!歌詞とかもキャラクターそのまんまなんですよ。そこはキュンとしながら、楽しく歌わせてもらいました」と振り返る。
一方、最後に歌を入れた加藤は「私がレコーディングするときはもう既に2人歌われている状態だったので、まず自分が歌う前にお二人の歌を聞かせていただいたんですよ。『これ完成でいいんじゃない?櫻子要ります?』って(笑)。櫻子がここに入ったらぶち壊しにならないか心配だなって思いながら歌わせていただいたんですけど…」と苦笑しながらも、「(先行上映で)皆さん聞いていただいた通り、3人合わさったものが最高なものに仕上がってホッと一息、胸をなで下ろしました」と、仕上がりに自信を見せた。
なお、今回のイベントにはスペシャルゲストとして粗品も登壇。もともと「ゆるゆり」からファンだったそうで、今回は大室家のファン代表として作品への思いやファンならではの独自考察、三姉妹の中での“推し”などを熱量たっぷりに発表した。
◆取材・文・撮影=月島勝利(STABLENT LLC)