コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、1月26日に発売された『わたしのぬいぐるみさん』(KADOKAWA)から、5歳から同じ時間を過ごしてきた大切なぬいぐるみに、ずっと元気でいてほしい想いから入院してもらう『「ぬいぐるみ病院」に入院したぬいぐるみが帰ってきた話』をピックアップ。
作者のこやまこいこさんが12月26日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ反響を呼び、8.4万件を超える「いいね」が寄せられ話題を集めている。この記事では、作者・こやまこいこさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
大切なぬいぐるみの入院…同じ時間を過ごしてきた”ふーちゃん”への想いに読者ほっこり
ある朝、メールが届いていた。ぬいぐるみ病院から入院の準場がきた連絡だった。今回入院するのはぬいぐるみのふーちゃん。ふーちゃんは5歳の誕生日にバスケットに乗ってやってきた。その日から同じ時間を過ごし、ふーちゃんがいればいつもの公園が特別な場所になった。いつもそっと見守ってくれて大きくなってもそばに居る存在。そうやって愛され色になって、くったりしてかわいくなっていた。
そこに居るだけで安心を与えてくれるふーちゃん。だからこそ元気でいてほしい。そこで見つけたのがぬいぐるみ病院だった。申し込んでから時がたち、ようやく入院の手続きを進めている。問診票には様々なチェック項目があり、その子の状態に合わせてこまやかに診てもらえる。
着いたかな、と心配していると到着メールが届き、その後は治療内容の確認をして、治療がスタートした。ふーちゃんのいない生活はとっても寂しかったが、病院からのメールのおかげで安心して過ごすことができた。治療が終わったら写真が送られてきて、それでOKであれば退院だ。
数日後、特製のお箱バスに乗って帰ってきたふーちゃん。ドキドキしながら箱をそっと開けると…。
大切なぬいぐるみと歩んできた生活と、大事にする姿に「なんかすごい涙出てきた」「こんな優しい世界があるんだ!」と反響が止まらない。作中に出てくるこやまこいこさんの暖かい表現にも好評の声が。引用コメントで、読者が自身とぬいぐるみのエピソードを共有する様子も見られ、X(旧Twitter)を賑わせた。
大切なぬいぐるみたちとの優しい世界を描く、作者・こやまこいこさん「ぬいぐるみたちと楽しい日々を」
――『わたしのぬいぐるみさん』の創作のきっかけをお教えください。
KADOKAWAの編集さんより、「ぬいぐるみ病院を通して人とぬいぐるみについての漫画を描きませんか?」というお話をいただいたのがきっかけです。
――ぬいぐるみさんたちと登場人物のお話を描く上で意識されていることがございましたら、お教えください。
取材の中でぬいぐるみを持たれる手がみなさんとても優しく丁寧だったのが印象的だったため、ぬいぐるみを抱っこする手元は雑にならないよう描きました。
――かわいらしいぬいぐるみさんたちが話題ですが、ぬいぐるみさんたちのデザインへのこだわりをお教えください。
あまり奇抜になりすぎないないよう、シンプルにかわいいと思えるぬいぐるみになるようにしました。無表情ではあるけれど、いろんな気持ちを持っているように見えるといいなとも思っています。
――「わたしのぬいぐるみさん」の中で、特にお好きな話がございましたらお教えください。
11話の「この世界をぬいぐるみと歩きたい」です。取材させていただいた方の多くが、ぬいぐるみと一緒に出かけたいけど周りの目が気になるとおっしゃっていて。その気持ちをもとに考えたお話です。
――今後の目標や展望がございましたら、お教えください。
まずは健康第一で漫画を描いていきたいです。
――読者やフォロワーの皆さんにメッセージをお願いします。
読んでくださり本当にありがとうございます。snsでのいいね等もありがとうございます。本と一緒にご家族であるぬいぐるみたちと写真撮ってくださっているのがとてもかわいくて、嬉しく拝見しております。ぬいぐるみたちとこの先もずっと一緒に楽しい日々を過ごして行ってくださいね。