人気BL作品への出演で「新しい姿を届けたい」
――これまで出演した作品の中で、自分の成長を一番感じた作品はありますか?
劇団Patchの話ばかりになってしまって申し訳ないんですけど(笑)、第10回公演の『羽生蓮太郎』です。デビューしてから5年後ぐらいにやった公演なんですけど、僕の中で初めて末満さんと対等にお芝居を作ることができたと感じた作品でした。
デビュー当初は、末満さんに言われたことを必死にやる、とにかく食らいつくというやり方をしていましたが、この作品では自分からも意見を出すということができました。それがすごくうれしかったし、末満さんに少しは認めてもらえたんじゃないかなと感じました。だから、すごく印象に残っている作品です。
――2月16日(金)に開幕する獣愛ブースト音楽劇『Lamento(ラメント) -BEYOND THE VOID-』は大人気BLゲームが原作となっている作品ですが、最初に話を聞いた時はいかがでしたか?
これまでBL作品には関わったことがなかったので、どんな感じになるんだろうとすごく興味が湧きました。最近は舞台でも映像でも、BLというジャンルはとても人気ですし、役者として新しいジャンルに挑戦できるというのは、とてもありがたいことだと思いました。
――原作ゲームがキャラクター毎のルートに分かれてストーリーが展開していくことにのっとり、本作も3つのルートでの上演となります。また、松井さん演じるリークスは物語の鍵となる存在でもありますよね。
ひとつの舞台で3つの展開が楽しめるというのはあまりない形だと思いますし、公演を重ねていくごとに成長していく作品になるとも思います。音楽劇と銘打っているため、もちろん歌もダンスも殺陣もあって、本当に盛りだくさんな内容になっています。役者たちも1公演1公演、真剣に向き合うことになると思うので、僕たちの熱く必死な姿にぜひ期待をしていただけたら。
僕自身、これまで歌唱シーンがある作品をあまり経験してこなかったのですが、本作ではたくさん見せ場もあるので、僕の新しい姿をお届けできたらうれしいですね。ぜひ楽しみにしていてください!
「人との出会い運だけは誰にも負けない自信がある」
――お忙しい日々だとは思いますが、プライベートでの時間はどのように過ごしていますか?
今は、以前共演した室龍太くんに誘われて始めたゴルフにハマっています。もともと興味はなかったんですが、龍太くんに「物は試しだから一回やってみようよ」と言われて一緒に行ってみたら、すごく楽しくて衝撃を受けました。それで自分の後輩にもすすめまくって、松井軍団ができています(笑)。
――お話を聞いていると、オーディションにしてもゴルフにしても、とりあえずやってみようと始めたことをしっかりと自分のものにされている印象です。
そうですね。僕自身はどちらかというと慎重派なんですけど、オーディションも友達の勢いにのっかったし、ゴルフもとりあえず挑戦したし、“やってみよう”という場に出会うことが多いのかなと思いますね。
――新しい場所へと引っ張ってくれる人たちが周りにたくさんいる、ということですよね。
僕はすてきな人との出会い運だけは誰にも負けない自信があります。導いてくれたり、助けてくれたり、支えてくれたりと、手を差し伸べてくれる人が絶対に周りにいてくれる。だから本当に感謝していますし、それが一番自慢できる僕の能力だと思っていますね。
◆取材・文=榎本麻紀恵
撮影=岡本武志
スタイリスト=齋藤良介
ヘア&メーク田中宏昌
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■獣愛ブースト音楽劇『Lamento(ラメント) -BEYOND THE VOID-』公式サイト
https://s-size.co.jp/stage-info/stage/lamento/
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