社会現象を巻き起こし続けてきたエンターテイメント「スター・ウォーズ」(全作品ディズニープラスにて配信中)。2月8日(木)は、物語を象徴する音楽で「スター・ウォーズ」の世界を表現した映画音楽界の巨匠、ジョン・ウィリアムズの92歳の誕生日。今回は、世界中の人々を「スター・ウォーズ」の銀河にいざなうウィリアムズの生み出した音楽の数々を紹介する。
ジョン・ウィリアムズによる「スター・ウォーズ」の音楽
◆有名なオープニングロールを彩る「Main Title」
「遠い昔 はるかかなたの銀河系で…」という文字が、宇宙の星屑の中に浮かび上がるところから始まる「スター・ウォーズ」の代名詞とも言うべきオープニングロールを盛り上げる壮大な一曲「Main Title」。
「STAR WARS」のタイトルと、バックストーリーや物語の設定を記した文章が画面下部から遥か宇宙の彼方へ消えていく演出が印象的なオープニングロールは、スカイウォーカー・サーガを描く全9作品の映画で見られる。
劇場公開一作目の「新たなる希望」では、このオープニングロールのすぐ後に、究極兵器デス・スターの設計図を奪われたダース・ベイダー率いる帝国軍が、レイアら反乱軍に猛攻撃を仕掛けるシーンに移り変わる。こうしてベイダーによって囚われてしまったレイアを救うため、主人公のルーク・スカイウォーカーの銀河の冒険が始まる。
◆“悪役”ダース・ベイダーといえばの楽曲「The Imperial March(Darth Vader's Theme)」
「スター・ウォーズ」が生んだ、映画史に残る“悪役”ダース・ベイダー。ベイダーの登場とともに流れるこの楽曲「The Imperial March(Darth Vader's Theme)」では、銀河を恐怖で支配するベイダーの圧倒的な存在感と恐ろしさが、威圧的に鳴り響く重低音によって表現されている。
同楽曲がスクリーンデビューしたのは、劇場公開二作目の「スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲」。
「新たなる希望」でルークら反乱軍に帝国の究極兵器デス・スターを破壊されるも、その暴政が衰退することはなく、銀河の更なる脅威として君臨するようになったベイダーと帝国軍を象徴するこの楽曲は、「スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還」はもちろん、ベイダーの登場する「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」や「オビ=ワン・ケノービ」でもそれぞれにアレンジされ用いられており、悪役・ベイダーの存在感とともにシリーズを通して物語を盛り上げる一曲となっている。
◆陽気なエイリアンたちが奏でるアップテンポなジャズ「Cantina Band」
「スター・ウォーズ」から連想される荘厳なオーケストラ音楽とは一味違う、陽気なジャズ調の一曲。惑星タトゥイーンにある何やら怪しげな酒場「モス・アイズリー・カンティーナ」で、エイリアンだけで構成された4人組バンドが生演奏するアップテンポでジャジーなこの楽曲は、少し危険な香りのする酒場の雰囲気を作り上げている。
◆大歓声の中迎える、感動のラスト曲「The Throne Room and End Title」
ルークら反乱軍がレイアを救い出すため、オビ=ワンやハン・ソロ、チューバッカ、C-3PO やR2-D2などの個性豊かな仲間たちと協力し、ベイダー率いる帝国軍と戦う物語を描いた「新たなる希望」。ルークらの勝利を称え、レイアが勲章を授けるセレモニーで幕を閉じる本作のラストを飾る楽曲が「The ThroneRoom and End Title」。
ルーク、ハン・ソロ、チューバッカの3人が広場に入場するシーンでは、授与式らしい勇ましいファンファーレが高らかに演奏され、その後レイアが勲章を授けるシーンでは厳かで格式高いストリングスの旋律が穏やかに奏でられる。
反乱軍が拍手でルークらの活躍と勝利の喜びと称えて迎える感動のラストを演出するこの楽曲は、そのまま盛り上がりを見せてエンドロールに突入する。
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