プロデューサー・乳井真希 コメント
この物語の主人公である美知留は「とにかく新しいドラマが作りたい!」という熱い思いがありながら、その一生懸命さゆえに少し空回りしてしまうようなキャラクターです。
普段どんな役柄も器用に演じておられる森川さんが、そんなちょっと不器用な人物を演じるとしたらどうなるのだろう?と思い、オファーさせていただきました。森川さんのすてきなお芝居によって、負けん気の強さと頑固さで周りの大人たちを困らせながらも、どこか憎めない、とても魅力的な主人公にしていただけたと思っています。
臼田さんは役柄上、お三方の中で“姉御的存在”なのですが、実際にお話をさせていただくと非常に気さくでチャーミングな方だという印象を受けました。撮影中はベテラン女性監督としての気高いオーラと、私生活でモテまくっているイイ女っぷりを存分に発揮してくださり、カメラが回っていないところではおちゃめでキュートな一面を見せてくださり、そのギャップに私自身がメロメロになってしまいました。
初めて吉住さんのコントを拝見した瞬間、「ドラマの中でお芝居をしているところが見たい!」と純粋に思いました。また、コメディアンとして日頃から“笑い”というものに対して向き合っておられる吉住さんの存在は、コメディードラマを作るうえで大変心強かったです。その唯一無二のセンスを、劇中でも随所に散りばめてくださっています。
強力で個性豊かなキャストの皆さまによって、見ごたえのある濃密なドラマにしていただきました。また、フレッシュな感性とアイデアに溢れる若手スタッフと共に、演出的にもさまざまな挑戦をしておりますので、そちらもぜひご注目いただけたらと思います。クスッと笑えてちょっとだけジーンと来る、そんな1時間をお届けできたらうれしいです。