「ラスト サムライ」が世界的大ヒットを記録し、日本を代表するハリウッドスターとなった真田。その後は拠点をロサンゼルスに移し、その視線をますます世界へと向けていった。
JACで世界水準のアクションを習得
そんな彼の“武器”が、世界水準のアクションスキルと世界に誇る美しい所作。そのどちらも、10代の頃から磨き続けてきたものだ。幼少期に子役として芸能活動をスタートさせた真田は、中学進学と同時に千葉真一率いるジャパンアクションクラブ(JAC/現:ジャパンアクションエンタープライズ)に入門し、アクションを習得。同じく中学時代から日本舞踊の玉川流でも鍛錬を続け、名取となった。
トップスターとの共演も数多い。中国・日本・韓国・香港合作の「PROMISE」(2005年)でチャン・ドンゴンと共演し、「ラッシュアワー3」(2007年)では友人でもあるジャッキー・チェンと初共演。互いに日本刀を手に、迫力満点の接近戦アクションを披露した。2013年にはキアヌ・リーブス主演の「47RONIN」に大石内蔵助役で出演。真田を中心とした日本人キャストによる激しい殺陣が同作の見どころの一つとなった。こうした活動が認められ、2010年には「ハリウッドで最も活躍しているアジア俳優」に選ばれている。
近年も、活動の舞台はさらに広がっている。「MINAMATA-ミナマタ-」(2021年)ではジョニー・デップと初共演。2021年はこの他「アーミー・オブ・ザ・デッド」と「アーミー・オブ・シーブズ」、対戦型格闘ゲームを映画化した「モータルコンバット」といった出演作も公開された。実に精力的だ。
伊坂幸太郎によるベストセラー小説をハリウッドで映画化した「ブレット・トレイン」(2022年)では“剣の達人”エルダーを演じ、ブラッド・ピットと初共演。「ジョン・ウィック:コンセクエンス」(2023年)ではキアヌと再共演を果たした。
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発売日: 2022/11/02