冷酷さを増した志摩廉造にゾクッ…
一方、研究施設から脱出しようと走る出雲の行く手に立ちふさがったのは、”夜魔徳(ヤマンタカ)”を召喚した志摩廉造(CV:遊佐浩二)だった。”夜魔徳”は、虚無界(ゲヘナ)の存在を焼き尽くし消滅させることができるという、出雲にとっては相性最悪の存在。使い魔に頼れない出雲は、自分の格闘能力だけで志摩に挑むもあっさりといなされピンチを迎える。そこへ、御饌津と保食が出雲(ウケ)が現れ、出雲を助けに戦闘に割って入る。出雲の命令を無視してまで出雲のことを守ろうとする二匹だが、志摩の攻撃により消滅してしまう。兄弟同然の存在だった二匹を目の前で失った出雲は、これ以上抗う気力を失い、再びイルミナティの職員たちの手に引き渡される。
出雲と志摩の一騎打ちは、あっけないほどに志摩の圧勝で終わった。”夜魔徳(ヤマンタカ)”の能力を前に、悪魔を召喚して戦う出雲では勝負にならないのは予想できたことではあるが、それでも出雲を守るために格上に挑みかかっていった御饌津の勇姿はとても印象的だ。出雲のことを「半人前」とたしなめつつも「我らがお前の唯一の武器だぞ 使え!」と鼓舞し、「地這火」にやられて消滅する寸前には「いいから早く 前を向け」と言い残すなど、最後まで出雲を心配しており、心を打たれたファンも多かっただろう。そして二匹が消滅してしまったことで、出雲は本当の意味で“ひとりぼっち”になってしまった。SNSでも「おいおい嘘だろ!?」、「先週に続いて出雲への仕打ちがひどすぎん?」と、出雲を心配する声が多かった。またこの対決シーンでは、志摩の無慈悲な一面も改めて強調されていたように思う。二匹を失った出雲が彼らのことを「兄弟みたいなもんだったのよ」と告げると、不敵な笑みを浮かべながら「そうか ごめんな」と、一切の感情なく淡々と返す志摩。このセリフは、これが志摩の本性なのかと、ゾッとしてしまう芝居だった。
出雲がピンチに陥る一方、イルミナティの研究施設へとたどり着いた燐たちも、それぞれが別の場所に落とされてしまい、分断を余儀なくされてしまう。このあと塾生メンバーたちを待ち受ける試練とは? 次回第8話「覚悟」は2月23日(土)放送予定。期待して待とう。
■文/岡本大介
▼2024年1月期の冬アニメ一覧はこちら▼
▼ABEMAで「青の祓魔師 島根啓明結社篇」を見る
https://abema.tv/video/title/26-216
▼Huluで「青の祓魔師 島根啓明結社篇」を見る
https://www.hulu.jp/watch/100171187
▼TVerで「青の祓魔師 島根啓明結社篇」を見る
https://tver.jp/series/sr739q9u4n