悪霊ハンターの兄弟が世界を救う…「SUPERNATURAL スーパーナチュラル」シーズン1~15の内容と見どころに迫る
メタトロンやルシファー、ダークネスとの戦いに満身創痍のウィンチェスター兄弟…
シーズン9・10では、神の使いであるメタトロンの企みに翻弄される様子が描かれる。地獄の扉を永遠に閉めるために“神の試練”に挑んだサムは、昏睡状態に陥ってしまう。カスティエルは天使の派閥争いを止めるために、“天界を封鎖したい”というメタトロンに協力していたが、実はかつて自分を追放した天使たちに復讐するために利用されているだけだった。その後メタトロンは、天使の「恩寵」と呼ばれるパワーをカスティエルから奪い、追われた天使たちは火だるまになって地上に落ちていく。ディーンはカスティエルに瀕死のサムを救ってほしいと頼むが、「恩寵」を奪われたカスティエルにその力は残っていなかった――。
シーズン11・12では、世界を滅亡に導くダークネスとの戦いが始まる。メタトロンとの戦いでディーンの腕に刻まれた“カインの刻印”から、残酷なエネルギーの塊であるダークネスが解き放たれてしまう。さらに、封印したはずのルシファーが舞い戻り、何かを企んでいる様子。そんな中、ウィンチェスター兄弟の元へ死んだはずの母・メアリーが姿を現し――。
シーズン13・14では、再びルシファーとの戦いが勃発。ルシファーと人間の女性・ケリーの間に、ネフィリムであるジャック(アレクサンダー・カルバート)が生まれる。その後ジャックのパワーにより時空に裂け目が生じ、そこへルシファーを閉じ込めようとするが、その戦いでカスティエルを失い、メアリーもルシファーの道連れとなって別世界に閉じ込められてしまう。失意の中、ジャックとともに次なる戦いへと備えるサムとディーン。そこへ、異次元に閉じ込めたはずのルシファーとミカエルが姿を現す。ジャックの怒りのパワーでミカエルを瀕死状態まで追い込むことに成功するのだが、ルシファーはジャックの力を奪って逃走してしまう――。
ファイナルシーズンとなるシーズン15では、ウィンチェスター兄弟がついに神(ロブ・ベネディクト)と対決することに。超常現象を巻き起こす者たちとの途方もない戦いの中で自分たちのすべてを犠牲にしてきたサムとディーンの長い旅路がようやく終わりを迎える――。
手に汗握るストーリー展開とともに、随所に散りばめられた音楽の世界にも注目
1話完結を軸としながら、大枠では壮大なストーリーが展開していく本作。怪奇現象の真実に迫っていくという推理ドラマ的な面白さに加え、本作の最大の見どころでもある超常現象や悪魔、怪物などの登場シーンでは、映画並みのCGやビジュアル・エフェクトといった最新の技術を駆使し、リアルな視覚効果を演出。それによって、あたかも現実世界とリンクしているかのような感覚を抱かせ、視聴者を作品の世界へと引き込んでいく。
また本作では、失踪した父を案じ、死別した母を思う“家族愛”、そして強い信頼で結ばれた“兄弟の絆”が物語の核として描かれる。時にぶつかり合い、大きく道が別れたように思えても、その行動原理には必ず互いを思い合う兄弟愛が存在している。そんな2人の関係性も、多くのファンを魅了している理由の一つと言えるだろう。
さらに、愛車のインパラで全米中を旅しながらハンター業をしているディーンとサムが、移動中のカーステレオから大音量で流すロックミュージックも、本作には欠かせない要素の一つだ。ボン・ジョヴィ、ヴァン・ヘイレン、AC/DC、レッド・ツェッペリン、カンサス、ローリング・ストーンズなどをはじめとした70~80年代の名曲が多く使用され、時には主人公たちの心情をロックミュージックの歌詞に乗せて表現している。
ちなみにシーズン12には、ルシファーに憑依されたロック歌手ヴィンス・ヴィンセント役で本物のロックスター、リック・スプリングフィールドが登場。手に汗握るストーリー展開とともに、随所に散りばめられた音楽の世界に注目してみると、さらに楽しみが広がるのではないだろうか。
ファンに惜しまれながら、2020年にシーズン15をもって完結した本作だが、米国では本作の前日譚となる「ウィンチェスターズ」が2022年10月より放送されている。ディーンとサムの両親・ジョンとメアリーの出会いと悪霊ハンターになっていくまでの道が描かれており、「スーパーナチュラル」ファン必見のストーリーとなっている。
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▼「ウィンチェスターズ」Hulu番組ページ▼
https://www.hulu.jp/store/the-winchesters-season1
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