モモコグミカンパニーが5作目となる著書「解散ノート」(文藝春秋)の発売を記念し、アイナ・ジ・エンドと対談イベントを開催した。2人は、2023年6月29日に解散した“楽器を持たないパンクバンド”BiSHの元メンバーで、解散後初の対談イベントとなった。
BiSH解散までの3年半をリアルタイムで記した書籍
2月14日から発売している「解散ノート」には、BiSHが「解散宣告」を受けた2019年11月から東京ドームでラストライブを行った2023年6月29日までの3年半の日々が、日記形式でリアルタイムで書き記されている。
本作の中には、アイナの言葉がたびたび登場する。同イベントでは、本作を読んで感じたことや、解散に向かう日々の振り返り、解散後の仕事や自身の変化などについて語っている。
モモコグミカンパニー コメント「解散とその経験をこの世に残せたのがうれしかった」
――対談イベントを終えての感想を教えてください。
アイナとは解散以来一度も話してなくて、ラインで話してました。緊張したし不安もあったがあの頃に戻ったような感覚で話せて楽しかった。
――アイナさんが今日お話されたことでうれしかった言葉は何ですか?
あとがきが醍醐味といってくれたのがうれしかった、ちゃんと読んでくれてるんだなと思った。
――本を渡したBiSHの他のメンバーから何か感想は届きましたか?
MISATO ANDOに直接渡したが、後日、モモコの話で、自分の心境も思い出せてよかったと言ってくれた。
――「解散ノート」を読んだ周りの方々からの反応はいかがでしたか?
ファンの人の反応をSNSで、「読みたいけど読みたくない」が多数寄せられました。しかし読んでみて、「読まなきゃよかった」の人はいなかったので安心しました。息を吸って吐いて、立ち止まりながら読んでいるひとが多い印象だった。
――「解散ノート」発売即重版と好調な売れ行きですが、その感想を教えてください。
解散ノートは重版になるとかは思っていなかったが、本って一過性のものじゃないから、解散とその経験をこの世に残せたのがうれしかった。
――同日に発売されたデジタル写真集についての感想も教えてください。
タイトルは解散ノートからの一節で、解散後の自分の姿だが、解散ノートと同時に楽しめるので一緒に出せてよかった。
――本を読む方へのメッセージをお願いします。
「この本を読むとBiSHになれます」。中身の日付に合わせて読むのも上級者の読み方です。
――今後の活動について教えてください。
私は作家でありたいので、自分が何かするより自分から生まれた本など作品の方が好きです。書きたい構想はたくさんあるので、期待してください。