約20年ぶりの完全新作として送り出された『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』。興行収入は30億円を超え、動員数はすでに200万人を突破。通常上映に加え、現在はMX4D、4DX、Dolby Cinema(R)のラージフォーマット上映がスタート。このラージフォーマット上映はどういう体験を与えてくれるのか。今回はMX4Dで鑑賞をしてみた。(本記事は『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』の一部ネタバレを含みます)
初体験のMX4Dは「ヤバかった!」
2時間に及ぶ映画は噂に違わぬお祭りストーリー、どこを切っても目を奪われるハイクオリティーな映像だった本作。一度鑑賞して大満足はしているが、劇場公開中にもう一度観ておきたい。そこで今度はMX4Dでの鑑賞を選んでみた。ラージフォーマットと呼ばれるこれは、座席の振動や風、水しぶき、香りなどで、映像に“体感”を加える鑑賞形態のこと。たとえばMX4Dであれば、座席が上下左右前後に動き、振動し、風の噴射や水しぶきなど11種類のアクションを味わいながら鑑賞することとなる。4DXと似た仕組みであるが、MX4Dの方がより仕掛けが満載といった具合らしい。
実は筆者はこれまで、ラージフォーマットには否定的だった。大画面・大音量・暗く作品に集中できる場所である映画館は、それだけですでに特別な空間なのであって、わざわざ座席が動いたりせんでも……と思っている。とは言え経験もしていないのにあれこれ言うのもよろしくない。で、結果から先に言いましょう。
「ヤバいっす」。どの辺が? ここからは、いくつかかいつまんで、MX4Dのすごさを紹介していきたい。
ライジングフリーダムガンダムで、キラと一緒に大気圏突入してきた!
映画では冒頭から激しい戦闘シーンが展開されるが、戦場に向かう前に、キラ・ヤマト率いるヤマト隊の発艦シーンがある。MX4Dでの鑑賞は、もうこの場面からスゴい。各機が勢いよくカタパルトから射出されるたびに、座席にも激しい加速のGが加わる! 現実にはGが発生しているわけはないのだが、不思議なことに本当に体にGが感じられる。モビルスーツの射出に合わせて座席が動き、座面からも振動が、背後からも「ガガガ!」と刺激がやってくる。
あれ? 足にも刺激が……。これは「レッグティクラー」と呼ばれるMX4Dの効果の1つで、「おお! これ、MSが踏みしめているカタパルトの感じじゃないの!?」とびっくり。そして大気圏突入シーンでは主題歌の“西川貴教 with t.komuro「FREEDOM」”と共にゆったりと座席が動き、浮遊感が発生する。筆者は明らかにキラたちと一緒に地球に降下していた。
「ウインド」「エア」「ストロボ」を浴びる飛行と戦闘シーン
続いて驚いたのが飛行中だ。劇中では飛行シーンになると、「そよ~」と頬に風が当たる。これは「ウインド」と呼ばれる効果に違いない。航空機が飛んでいれば、その映像だけで誰もが爽快感を味わうだろうし、そこに効果音やBGMが付けばなおさらなわけだ。さらにウインド=風という触感まで加わることで、より「飛んでいる感」が味わえてしまう。
そして戦闘シーンだ。モビルスーツが歩けばシートの振動が腹の底に伝わってくる。特に冒頭、ストライクダガーがズシズシ歩くシーンはもう、市民と一緒にこっちも逃げ惑っている気分になってしまう。さらにビームライフルが発射されれば「エア」が顔に向かって噴射され、ビームの指向性エネルギーの“圧”を頬で受け止めることになる。
こうして座席に座っているだけで体感演出が戦闘シーンを盛り上げてくれるのだが、なんだろう? それだけではない緊張感が生まれている。やたらと画面が“怖い”。そう感じた理由は、MX4Dのアクションの1つ「ストロボ」にあった。戦闘シーンでは、赤や緑といったフラッシュが瞬いて、全身を刺激してくるのだ。いやいやいや! これは戦闘中は気が抜けないよ、ホントに!
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