二階堂ふみが、ディズニープラスのスターで独占配信中(全10話/毎週火曜に配信※最終話は4月23日[火]配信予定)のドラマ「SHOGUN 将軍」に、重要人物である落葉の方役として出演している。同作はハリウッドが日本のスタッフ・キャストとタッグを組み、壮大なスケールで日本の心、美学、歴史の奥深さを描く物語。舞台は陰謀と策略が渦巻く戦国の世。主演の真田広之(徳川家康からインスパイアされた吉井虎永役)は“日本の文化を正しく世界に紹介したい”という思いを持ってプロデューサーとしても名を連ねている。按針/ジョン・ブラックソーン役のコズモ・ジャーヴィス、戸田鞠子役のアンナ・サワイ、石堂和成役の平岳大、樫木藪重役の浅野忠信、戸田広松役の西岡徳馬ら豪華キャストが集結。今回のインタビューでは、二階堂に本作への思い、そして演じる落葉の方などについて話を聞いた。
「決まった時は震えましたね」
――「SHOGUN 将軍」への出演が決まった時の気持ちから聞かせていただけますか?
オーディションを受けて役を頂きましたので、決まった時は震えましたね。ハリウッド制作ということで“どんな経験になるんだろう?”という思いもありましたし、全く未知のことなので“自分がちゃんと作品にすることができるのかな?”という思いもありました。でもやっぱりうれしい気持ちも大きかったです。
――演じられる“落葉の方”は淀君からインスパイアされた人物ということですが、以前大河ドラマ「軍師官兵衛」(2014年、NHK総合ほか)でも淀君を演じられていましたよね。
はい。でも、日本で作る時代劇とハリウッド制作の今回とでは、キャラクターの人物像への解釈が違うと言いますか、別の視点で捉えている感じもあって、“日本人だとこんなふうに考えないだろうな”っていう驚きの視点や解釈があったのがとても印象的でした。
――同じ人物ではありますが、役の見え方も全然違う感じに。
撮影の現場も、日本人のキャストの方が多かったですがいつもとは全然違っていて、海外の作品に参加しているというのをしっかりと感じていました。
――戦国時代が舞台の作品ですが、脚本を読んだ時の印象はいかがでしたか?
学生の頃に歴史の授業で習った時代ですし、物語で描かれることも多くてみんな好きな時代だと思うんです。でも今回は“外から見た日本”と“日本人が日本人として見た歴史の出来事”や“日本の文化”が織り混ざっているなと台本を読んだ時に感じました。オリジナル脚本は英語で書かれていて、まずは拙い英語力ですけど時間をかけてそれを読んでみました。その後、日本語訳された台本を読んでみると、言語学の視点でも日本は非常に特殊な国なんだなと感じました。そういうことも含めて、いろいろ発見がありました。
“座長”真田の印象は「本当にかっこいい」
――真田広之さんが主演、そしてプロデューサーも務められています。二階堂さんから見た“役者”、“プロデューサー”としての真田さんはどんな印象でしたか?
本当にかっこいいなって思いました。ご自身が出演するシーンの撮影もそうなんですけど、出られてないシーンの撮影も常に誰よりも先に現場に入られていて、今回初めて海外の作品に参加される俳優の方も多かったので、俳優部に対する気遣いや優しさをすごく感じました。
演技はもちろんなんですが、プロデューサーとして時代考証などにこだわっていらして、“日本を正しく描く”ためにクリエイティブに関して妥協せずにやられていたところも含めて、本当に多くのことを学ばせていただきました。今回の撮影で、大先輩から勇気を頂くことが多かったです。
――この作品の現場だからこそ学べたことも多かった、と。
日本語のこともそうですけど、日本の文化についても気付かされることがたくさんありました。日本人同士だと共通認識みたいなものがあって説明が不要なことも、説明が必要になってきます。
でも、そういうやりとりがコミュニケーションの基盤になっていました。日本の建具や着物など、いろんなものに一つ一つ理由があるんだということを、真田さんもきっとクリエイティブチームに伝えてくださっていたと思うので、徐々に現場に携わっている方たちの意識が変化していくのが分かりましたし、それがすごく誇らしい気持ちになりました。文化を受け入れあって制作が進んでいくというのは素晴らしいことだなと思いました。
https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/shogun/
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