コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、漫画サイト「Souffle(スーフル)」にて『来々亭のラッコさん』を連載しているもちよしさんの『絶対誕生日お祝いしたい少女VS寿命が欲しい悪魔』をピックアップ。
2024年2月9日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、1万件に迫る「いいね」と共に、多くの反響が寄せられた。本記事では、もちよしさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
少女は一人で寂しい誕生日…そこへ悪魔がやってくる
幼い少女の元に、恐ろしい悪魔がやってきた。そして、“寿命と引き換えに願いを叶えてやる”と言うのだった。
少女は悪魔を前に恐れる様子もなく「今日誕生日なんです」と話し出す。そして、ハイテンションで“寿命と引き換えにお祝いしてほしい”とお願いした。悪魔はくだらない願いだと思いながらも、少女の願いを聞き入れ「ハッピーバースデートゥーユー」を歌ってあげた。希望が叶った少女は、寿命どころか「命をあげる!」と言ってきたが、さすがに対価が見合わないと感じた悪魔は「他に命を懸けるに値する願いがあるだろう」と伝える。すると少女はさらにテンションが上がり、動物園に行くこととケーキを買うこともお願いした。
楽しそうに色々とお願いしてきた少女に戸惑う悪魔だったが、命を手に入れるために付き合うことにする。しかし、少女が目を輝かせてワクワクしている気持ちとは裏腹に、動物園が休園日だった上に買ったケーキは転んで落としてしまい、何もかもが上手くいかなかった。
“寿命をもらうどころではなくなった”と感じる悪魔だったが、少女が話し始める。「パパとママが忙しくていつも1人だったから、みんなでお祝いするのがずっと羨ましかった」と。そして、色々と失敗した誕生日だったが「悪魔と一緒だったから楽しかった」と続けた。最後に、少女は悪魔へ可愛いプレゼントを渡す。本来であれば、誕生日である少女がプレゼントをもらう側なのだが、少女の気持ちにほんのり心が温かくなった様子の悪魔。“いずれ命をいただくまで”と諦めていない様子を残しつつ、もう少し少女の面倒を見ようと思う悪魔なのであった。
作者・もちよしさん「人間と化け物など異種族のコンビが好き」
――『絶対誕生日お祝いしたい少女VS寿命が欲しい悪魔』を描こうと思ったきっかけや理由などをお教えください。
もともと人間と化け物など異種族のコンビが好きだったので、その題材でコンパクトにかわいい話を作りたいなと思って描きました。
――本作の中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
動物園に入れなかったゆんちゃんが拗ねているコマです。よく見るとジタジタ暴れた跡があるのがポイントです。
――もしも、もちよしさんの前に作中の悪魔が現れたとしたら、寿命と引き換えに叶えてほしい願い事はありますか?
何年かあげるから気軽に遊べる友達になってもらいたい…
――お話の最後、少女と悪魔の関係はまだまだ続きそうな終わり方になっていましたが、続きを描く予定はあるのでしょうか?
直近では無いですが、描きたくなったら突然描くかもしれません!
――今後の展望・目標をお教えください。
現在連載中の漫画が沢山の人に届くことを願いつつ、コツコツやっていきたいです。また少し違う作風のものにもチャレンジしたいなと思ってます。
――最後に、読者やファンの方へメッセージをお願いします。
漫画を読んでいただいてありがとうございます!
現在秋田書店のSouffleというサイトで『来々亭のラッコさん』を連載しています。日常が好き。動物が好き。気づくと怒ってる芝犬やジャンプに失敗する猫の動画を延々と見てしまう、という方には特に読んでいただきたいです。
よろしくおねがいします!