毎週日曜、日本テレビ系にて放送中のドラマ「愛してたって、秘密はある。」。同ドラマで、黎(福士蒼汰)の婚約者・爽(川口春奈)の父親で、厳格な検事正・立花弘晃を演じる遠藤憲一にインタビューを実施。自身の役柄の印象や、ドラマの今後の展開などについて語ってもらった。
――ドラマも中盤に差しかかってきましたが、ここまで立花という役柄を演じて来られていかがでしょうか?
(演じている出演者は)みんなそうなんですが、先々の展開が分からないんですよね(笑)。「恐らくこうだろう」という予感の中で、見えている範囲で想像のつくことで芝居をしているので。なので、何がどうなっていくのかいまだに分からないんです。
――ここ最近は「バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~」(2017年、テレビ東京系)のご本人役や、「お義父さんと呼ばせて」(2016年、フジ系)の保役など、優しい人柄の役どころが多かったと思いますが、今回は久々に「怖い役」の立花を演じるに当たって意識されたことはありましたか?
こういう深々としている役は久しぶりなのですが、本当はそういうの苦手なんです(笑)。もっと明るい役の方が自分には合っているんですが、やっぱりこれまで陰のある役もたくさんやってきているので、まだそういう役どころで使ってもらえるというのはありがたいですね。
今度の朝ドラ(連続テレビ小説「わろてんか」NHK総合ほか)にも出演させていただくんですが、役柄を行ったり来たりさせてもらえるのがありがたいですね。そっちもコワモテのお父さんの役なんですが、コメディーなので合間合間であっち行ったりこっち行ったりっていうのが面白いです。
――久々に怖い役柄ということで、周囲の方々の反響はいかがでしたか?
どうなんだろう…。最近全く遊びに出なくなっているので、あんまり人と会ってないんですよね(笑)。ネットの感想も見ないですし。でも、若い子たちがたくさん見てくれているっていうので、そういった作品に出演できるのはうれしいですね。
――ドラマのタイトルにちなみまして、遠藤さんがご家族や大切な人に対して秘密にされていることはありますか?
妻には全部ばれているので、もうないです(笑)。遊んでいた時期は秘密にしたことはあったけど、一瞬でばれてしまったので。僕のうそのつき方も下手なんでしょうけど、妻はすぐに見抜きますね。なので、妻にうそをつくなんてことは無理ですね。
――立花の登場シーンは非常にシリアスな場面が多いかと思いますが、撮影現場の様子はいかがですか?
ガヤガヤしているわけではないですが、明るい現場ですよ。そんなに重苦しく神経質に作っているわけではないですし。スタートがかかってからは、僕が関わる場面はそういうシーンが多いので、緊張感は出ますけど、そんなにピリピリしているような現場ではないので。
あと、賀来賢人君が息子の暁人役をやっているんだけど、賢人君は過去に共演した作品で地方ロケで一緒に飲みに行ったりして、もう全部をさらけ出しているので、言い争うシーンがちょっと恥ずかしいんです(笑)。
今日も2人のシーンの撮影があったんですけど、油断すると「何だよ~」っていう同士なので。
でも、賢人君って本当にいい役者で。やっぱり瞬間的に表情が変わるので、本番になってしまえば役に入り込めますけど、立ち位置が難しいですね。お互いどんどんダラけていってしまうので(笑)。ちょっとその辺はピリッとさせなきゃなって思います。
――苦悩を抱える主人公・黎を演じる福士蒼汰さんと相対するシーンも多いですが、演じられてきて印象はいかがですか?
すごく頑張っていますよ。陰を背負いながら、しかも結婚していくためにちょっとずつ明るさを取り戻していっているという役なので。特に回想シーンは雰囲気を変えて演じていたので、大変だったんじゃないかな。
福士君は素の部分の爽やかさなどが全面に要求されるキャラクターが多いから、闇を抱えている役作りは少なかったと思うんです。でも、回想のシーンでは、学生時代のまだ人に心を開かない状態をちゃんと演じていたので、メリハリが効いてちゃんと(黎のキャラクターが)生きているんじゃないかな。
毎週日曜夜10:30-11:25
日本テレビ系にて放送