コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回注目するのは、「ヤングアニマルZERO」(白泉社)で『水姫先輩の恋占い』を連載中の作者・シロサワさんによる『女子が舐めた飴を舐める』だ。
同作は「カドコミ」に不定期投稿している『今年の三石さんはどこかおかしい』の一部抜粋した作品で、無気力系男子のハジメと優等生の女子生徒である三石による学園ラブコメが描かれている。シロサワさんのX(旧Twitter)に投稿されると、注目を集めて1.5万もの「いいね」を獲得。そこで作者であるシロサワさんに同作を手がけたきっかけやこだわりのポイントについて話を伺った。
支離滅裂な会話劇から急なドキドキ展開
補習の授業がおこなわれている教室で、男子のハジメ、佐藤、女子の冬野といった生徒がポーカーで「誰がプリントをやるか」を決めていた。
担当の先生が「今補習中なんだけど」「補習ってそういうものじゃないからな」と冷静にツッコミ、ハジメの付き添いでいる三石(みついし)に「なんか言ってやってくれ」と反応を求める。しかし先生の言葉を無視して、三石はハジメの髪の毛をかいで「朝お風呂入った?」と問いかけた。「え?入ったけど臭い?」と答えると、「全くの無臭~」「夏は汗が旬なのに」と自身のフェチを堂々を明かす。
その後、ポーカーで負けたハジメがプリント担当に。しかし、他愛のない会話によって脱線続きで、先生は「もうなんでもいいからプリント終わらせてよ~」「終わらせるまで帰れないよ」とうなだれる。佐藤が「学校でお泊り会だな」と話を膨らますと、冬野も「わたあめもつくるか?!」と乗り気になり、ハジメに自分が舐めていた棒つきの飴3本を差し出した。
すると、1本だけのはずが、ハジメは3本まとめて口に含み、冬野が「全部食うな!」と怒りを露わにする中、三石は不意にハジメの飴を取り上げて…。
作中に登場する“学生同士のくだらない会話劇”が好評のようで、読者からは「カオスな雰囲気が面白くて好き」「三石さんの突拍子もない行動にドキッとする」などの反響が相次いでいた。
夢がきっかけで誕生した『今年の三石さんはどこかおかしい』
――『今年の三石さんはどこかおかしい』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
ある日、中学時代の夢を見て起きた後なんとなく描きました。
――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
シーンごとのキャラの表情の変化ですかね。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共に教えてください。
主人公のハジメが冬野というキャラに「クソゴミ男…」と言われるシーンですかね。メインヒロインとは違う距離感と関係性が気に入ってます
――今後の展望や目標をお教えください。
読んでくれた人の脳の片隅に食い込んで寄生するような何かが描ければと思います。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
読んでくださっている皆様のおかげでこの世での生存を許可されています。ありがとうございます!
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『今年の三石さんはどこかおかしい』を読む
作者X(旧Twitter):シロサワ
『今年の三石さんはどこかおかしい』の最新話はコチラから読めます:カドコミ
『水姫先輩の恋占い』の最新話はコチラから読めます:ヤングアニマルWeb