「全米オープンテニス」松岡修造の見どころはココ!
WOWOWで8月28日(月)~9月11日(月)に生中継する「全米オープンテニス」。その現地解説を務める松岡修造が、都内で取材に応じた。
今シーズン最後のグランドスラム、全米オープンテニス。毎年アメリカ・ニューヨークで開催し70万人以上の観客が訪れ、多くのセレブが観戦する華やかな大会だ。また、昨年の賞金総額は、4,630万ドル(当時レート約48億円)と世界最大規模を誇る。解説を務める松岡は、「今年の全米は、フェデラーとナダルがどこまで活躍できるか、というのを個人的には注目しています。本来いなくなっていてもおかしくなかった2人が出場する。なんで出られるかというと、それはモチベーションがもっとも高いから。全仏でもナダルと話をしたんですけど、身体がフレッシュだから。怪我がないってことですね。去年、彼が怪我で苦しんでいた時は、集中できない、ごまかしてプレーしていた。それが今は100%テニスに集中してできるのです。そのモチベーションにプラスして、テニスも進化している。フェデラーもナダルも昔よりテニスが攻撃的になっていて、バリエーションも増えている。色々な選手が出てきているが、あれだけ完璧なテニスとメンタルに敵う選手がいるのか、見てみたい」と、その見どころを語った。
日本勢は、昨年ベスト4の錦織圭が欠場するが、今年ATPツアー初優勝を飾った杉田祐一について松岡は「杉田はすごいですよ。何でこんなに評価が低いのかと思います。少なくとも、僕の世界ランキングを抜いたわけですから(笑)。杉田のテニスは安定していて、彼とテニスをしているとあきらめたくなる。それぐらいしつこいです。全米では体力も問題ないと思いますし、バック(ハンド)に関しては、世界でもトップ5に入ると思う。ミスせずストレート、クロスと打てる」と力説。また、日本女子期待の新星、19歳の大坂なおみには、「壁に今当たっている。プレーをする怖さとか、考えることをいい意味でしていなかった。ただ、考えていく中でより正しい強打になる。きつい言い方をすると、あまりにもワンパターンで、かまえた時点でどこに打つか分かる。それはコーチも含めて彼女も考えているはず。それをコートで表現しようとすると、迷ったり躊躇したりするんですね。それが吹っ切れた時には、彼女はグランドスラムを優勝できる可能性がある。だからこそ、自分のテニスを高いレベルで見つけてほしいと思います」とエールを贈った。
今シーズン最後のグランドスラムで、勝利の女神が微笑むのは歴戦の王者たちか、それともライジングスターか。晩夏のニューヨークで繰り広げられる熱戦に期待したい。
「全米オープンテニス」
2017年8月28日(月)~9月11日(月)連日生中継[第1日無料放送] WOWOWプライム、WOWOWライブ
<HP>
wowow.bs/teni