古田新太、宮沢氷魚、山内圭哉らが出演する舞台「パラサイト」、3月25日より動画配信サービス「Hulu」にて見放題独占配信スタート。さらに、古田、宮沢、山内のメインキャスト3人が“ネタバレあり”で舞台の見どころやマル秘トークを思う存分に語った座談会「舞台『パラサイト』SP 裏トーク」ダイジェスト版もHuluで独占配信された。
興行収入45億円を突破した大ヒット映画を日本版で舞台化
第72回カンヌ国際映画祭で韓国映画初となるパルム・ドールの受賞を果たし、第92回米アカデミー賞では非英語作品として史上初の4部門受賞(作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞)など世界の映画賞を席巻した、ポン・ジュノ監督の映画「パラサイト 半地下の家族」。
“格差社会”というテーマの中に緻密な伏線やブラックユーモアが散りばめられ、社会性とエンターテインメント性が両立した、サスペンスでありブラックコメディ、そしてヒューマンドラマとしても“ジャンルを超えた傑作”として、世界各国で絶賛の嵐。日本でも2020年に公開されると瞬く間に大ヒットとなり、興行収入は45億円を突破。日本で公開された韓国映画として、歴代1位に輝くなど社会現象となった。
そんな“革命的な映画”を日本で舞台化し、2023年6月から7月にかけて東京・大阪で上演された。原作で描かれたテーマはそのままに、物語の設定は韓国・ソウルから1990年代の日本・関西へと変更。家内手工業の靴作りで生計を立て、地上にありながら地下のように一日中陽がささない堤防下のトタン屋根の集落で細々と暮らす金田一家が、高台の豪邸で暮らす永井一家へ次第に“パラサイト(寄生)”していく様子が描かれる。
江口のりこ、真木よう子など個性豊かなキャスト陣が出演
舞台「パラサイト」の台本・演出を手掛けたのは、映画「愛を乞うひと」や「焼肉ドラゴン」、舞台「泣くロミオと怒るジュリエット」などを手掛ける鄭義信(チョン・ウィシン)。ポン、鄭と親交が深い李鳳宇プロデューサーの企画のもと、日本での舞台化が実現した。
そして豪華キャスト陣には、“パラサイト”する側の家族、金田家の主・金田文平役に古田、長男・純平役には宮沢、長女・美姫役に伊藤、妻・福子役には江口のりこが名を連ねている。一方、そんな金田家に“パラサイト”されていく永井家は、主の永井慎一郎を山内、妻・千代子を真木よう子、娘・繭子を恒松祐里が演じた。さらに物語のキーパーソンとなる家政婦にはキムラ緑子、舞台版オリジナルの登場人物としてみのすけが参加。舞台、映画、ドラマに引っ張りだこの個性豊かなキャスト陣が、日本版「パラサイト」の世界を濃密に作り上げている。
原作で描かれているテーマや軸となるストーリー設定はそのままに、舞台を日本に移したことでより物語のテーマを身近に感じられる内容になっている本作。ラストに待ち受ける、舞台ならではの衝撃的な結末は注目ポイントだ。