熱量という真摯さ
実写化作品で原作ファンから批判を集める原因の多くは、制作側の妥協が透けて見えることにあると思う。尺に合わせて、予算に合わせて、スケジュールに合わせて改変された物語や描写が、ファンを失望させるのだ。
振り返って同作は、まさに執拗といえるほどの細かさで『十角館の殺人』の世界を丁寧に描き出している。公開された予告編はわずか60秒だが、そこから垣間見える熱量がファンを期待させているのではないだろうか。
1話の冒頭15分で、原作を読了した人なら「ニヤリ」としてしまうさまざまなアイテムやカットが映り込む。まさに同作が持つ魅力を凝縮した“あの瞬間の衝撃”が、どう描かれるのか…。Huluオリジナル「十角館の殺人」は、3月22日より全5話一挙独占配信中。
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています