小説「神は死んだ」が殺人事件の鍵に
ドンジュの自宅を訪れたヒョンスは、『「神は死んだ」で書かれていることと同じ事件が実際に起きている。あの小説は本当にあなたが書いたのですか?』と問い詰める。その言葉に動揺し、不安を隠せないドンジュ。ようやく「神は死んだ」と事件との関わりを暗示させる展開を見せて第3話は幕を閉じる。
少年が持つ不思議な力で幼い子供を救いつつも虐待していた母親に対しては強い憎悪を感じさせる姿が印象的だった第3話。ラストでは、ドンジュがヒョンスから小説を本当に書いたのか問い詰められ、この先の展開で「神は死んだ」が2つの殺人事件の鍵を握っていることを匂わせていた。ミステリー要素はどんどん強まってきた本ドラマだが、今回から新たな楽しみが増えたように感じる。
それはドンジュと少年のコミカルなやり取りだ。記憶がない少年にとってスマホやカーナビなど全てが物珍しく、そのリアクションにいちいちツッコミを入れるドンジュがおかしくてつい笑ってしまう。このでこぼこコンビがもしかしたら「奇跡の兄弟」となっていくのか、はたまた別の兄弟が登場するのか、4話以降にも期待したい。
◆文/奥村百恵