コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、ホンノシオリさんがX(旧Twitter)に投稿した『ウルフちゃんは澄ましたい』より「狼系女子が好きな人とお散歩する話」をピックアップ。
作者のホンノシオリさんが2月26日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ反響を呼び、2.7万以上の「いいね」が寄せられ話題を集めている。この記事では、ホンノシオリさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
デートを自然に誘う方法とは…
冬子が雪の散歩に出かけるところでわたあめを連れた牧葉に会った。牧葉は最近、わたあめが散歩を嫌がっており外に連れて行くのも一苦労で悩んでいるという。何とか連れ出してもわたあめは動こうとしなかった。このわたあめの姿に冬子は「お散歩拒否のわたあめかわいい…‼」と思っていた。牧葉は解決策としてたまには他のところに連れて行ってあげることを考えていた。この考えを聞き、冬子は牧葉に今度一緒にドッグカフェに行こうと提案した。この提案に牧葉も乗ってくれた。冬子は「誘えた…!自然に誘えた…ッ‼」と、牧葉も「これデートだ‼」と思っていた。牧葉がわたあめに楽しみだなと声をかけても反応が薄いが、冬子が声をかけると乗り気であった。結果、原因はわたあめは牧葉を舐めていたのだった。
冬子と牧葉の隠れた気持ちを犬の散歩に乗せた本作。ネット上では「雪ちゃん理解ある…」「雪、イケメン…!」「雪が一番大人な感じ…」「雪もわたあめもかわいい…!」といったペット達に魅了された声や、「エモすぎる!」「尊いな…」といったストーリーやキャラクターデザインに魅了された声も多く寄せられた。
狼系女子は「周囲に流されず、自分で考え行動ができるというのはキャラクター的にも人間的にも非常に魅力」作者・ホンノシオリさんの語る創作の裏側
――『狼系女子が好きな人とお散歩する話』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
まず本話を制作した第一の理由はデート回の繋ぎの経緯を描きたかったからです。
ただデートするにはまだ冬子と牧葉と関係値的にハードルが高いので、お互いのワンちゃんと出かけるという名目なら、冬子の心理的に誘っても違和感ないかなと思い本話を制作しました。
――『狼系女子が好きな人とお散歩する話』 の中で気に入っているシーンがありましたら、理由と共にお教えください。
物語序盤冬子が「大丈夫、要らない、やめて」と3段活用を使用するところと、物語終盤で牧葉も「いいね!、行きたい!、行こうぜ!」と3段活用を使用するところです。本編プロットの進行には全く影響されないところですが、ちょっとした小ネタとして個人的に気に入っています。
――ホンノシオリさんの考える”狼系女子”の魅力や描くうえで意識していることがありましたらお教えください。
狼系女子というジャンルは非常に曖昧なもので、様々な特徴はあると思うのですが、共通認識として「一匹狼」という特徴があります。
一匹狼というのは他人に依存しない、自立性の高さを表す特性を持ち合わせています。周囲に流されず、自分で考え行動ができるというのはキャラクター的にも人間的にも非常に魅力だと思います。
狼系女子を描く上で意識していることは、キャラ性とエンタメ性とのバランスです。キャラ性を意識しすぎるとギャップのシーンなどをオーバーに表現できなくなり物語の面白みに欠けてしまう、反対にエンタメ性を意識しすぎてキャラ崩壊をさせてしまうと狼系女子というジャンルの魅力を損なってしまう恐れがあるので、丁度いい塩梅で描けるように意識しています。
――”狼系女子”を題材に作品を描いたきっかけや理由がありましたらお教えください。
きっかけは、「ウルフカット」という髪型が流行っていたからです。キャラデザ的に魅力的に描けそうだったというのと、単純に自分がクールな女性キャラクターが好きだったからです。
――ホンノシオリさんの今後の展望や目標をお教えください。
「ウルフちゃんは澄ましたい」という作品をきっちり完結まで丁寧に描いていきたいです。それが達成できたら、ラブコメとは異なるジャンルの漫画も描きたいです。
――最後に作品を楽しみにしている読者やファンの方へメッセージをお願いします。
いつも「ウルフちゃんは澄ましたい」を読んでいただきありがとうございます。読者の皆様に楽しんでもらえるように今後も作品作りをしていきますので、よろしくお願いいたします。