コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、出前サービスで出会った女の子を描いた『配達先で知らない女の子に絡まれた話』をピックアップ。作者である漫画家の頼間リヨさんが、2024月2月13日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ、1.7万件を超える「いいね」や反響が多数寄せられた。本記事では頼間リヨさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
配達先のお姉さんと配達員の女の子との不思議な関係性
最近出前サービス「お届けイーツァー」のバイトを始めたお兄さん。いつものようにお姉さんの元に配達に行くと、配達員らしき見知らぬ女の子がお姉さんの家の前に立っていた。
小学生のような背丈に、配達員のリュックを背負っている女の子。「俺以外に配達員いたっけ?」「お姉さんもう一コ弁当頼んだのかな」とお兄さんが様子を伺っていると、女の子がお姉さんの部屋のインターホンを押す。その瞬間、部屋からは「バタバタバタ…」という足音が近づいてくる。
「誰…!?」ドアが開くとそこにいたのは、険しい顔をしたお姉さん。一瞬驚いた様子の女の子だったが、すぐに切り替えて「こんにちは!お届けイーツァーです!」と笑顔でハキハキとした受け答えをしてみせた。
以前、お姉さんの迫力に圧倒されて逃げ出そうとした過去の自分と比べ、思わず落ち込んでしまうお兄さん。「この子の方がお姉さんへの配達向いてるんじゃ…」と考えていると、女の子に睨まれていることに気づき――。
個性的な3人のキャラによる、一風変わった絡み合いが展開していく本作。実際に作品を読んだ人からは、「展開が読めない」「女の子のギャップがたまらん」「お姉さんのキャラ大好き」「破壊力やばい」「主人公になりたい…」「羨ましい展開」「配達員始めようかな(笑)」といった声が上がっている。
“拗らせている人間を描くのが好き”な頼間さんのこだわり
――『配達先で知らない女の子に絡まれた話』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
配達先のお姉さんが怖すぎる話の続きものとして描きました。お兄さんとお姉さん以外にもキャラクターがいたらもっと盛り上がるだろうなと!
――本作では、配達員(あかり)の“表と裏の顔のギャップ”が非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
自分はどこか拗らせている人間を描くのが好きでなんです。拗らせたが故に暴走したり、じつはいい子なのに裏目に出ちゃったり。そういう魅力をあかりちゃんにも感じて欲しく、ギャップのあるキャラクターにしました。本音と建前は自分でも気に入っているポイントなので見て欲しいです。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
赤面シーンに気合を入れて描きました!つい素がでてしまい照れるあかりちゃんがお気に入りです。
――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか。
自身の経験からこのときの感情使えそうだなーとかもありますし、好きな漫画やドラマをみてこういうの描いてみたい!など様々です。気分を持ち上げるために作品を見ることもあります。
――頼間リヨさんの作品は、キャラクターの表情がとても丁寧に描かれているため、そのキャラの心情がわかりやすい印象を受けました。作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか。
ありがとうございます!濃密なストーリーを描くのが苦手で、コンプレックスでもあったのでせめてわかりやすく伝わりやすい漫画をかけたらなと心がけています。読んでいて癒される漫画になりたいです。
――今後の展望や目標をお教えください。
作品をたくさん仕上げて、もっと読者の方に読んでもらえたらと思います!また、描いたことのないジャンルなどにもチャレンジしたいです。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
いつも作品を見ていただき、本当にありがとうございます。皆さんのコメントにいつも元気づけられていて、毎回コメントをくださる方、この作品が好きだと言ってくださる方がいることが本当に嬉しいです。読んでくださる方々のためにこれからも頑張ります!