コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、すなさんがX(旧Twitter)上に投稿した漫画「辞めるスタッフに、中間管理職が出来る事なんてこれくらいよねって話。」だ。4月6日時点で4万以上のいいねがつく反響が集まり、話題となっている。今回は作者のすなさんに制作の背景を伺った。
中間管理職から見るリアルな想いが話題に!
この漫画は実際に会社員のすなさんが体験した話をベースとして描かれている。
ある日、部下の最上から「話がある」と呼び出されたすなさん。
「実は今月いっぱいで…辞める事にしました」と告げられる。正直、ここで最上に辞められるのはめちゃくちゃキツイと感じるすなさん。しかし、最上は既に転職先を見つけ前へと進んでいる。そのためすなさんは最上を応援するしかなかった。
話を聞きながらも内心キツイと思うすなさんの心境には、ただ単純に人手が減ってキツイだけではなく、「さみしい」という想いもあった。
しかし、辞めることへ罪悪感がある最上を励ましたり、円満退職を望むから残った有休を使わないと言う最上に背中を押したりと、すなさんは最上に寄り添った。
そんなすなさんの想いが赤裸々に描かれており、リアルなストーリーに共感する人が続出している。
実際に漫画を読んだ人からは「社会人として見習うべきはこういう姿だな」「全感情が入ってる」「リアルにリアルだなぁ…」「すごく分かる」「共感する」「神様か?」といった声があがっている。
今回は、作者・すなさんに『辞めるスタッフに、中間管理職が出来る事なんてこれくらいよねって話。』の制作について話を伺った。
作者・すなさんの創作背景とこだわり
――「辞めるスタッフに、中間管理職が出来る事なんてこれくらいよねって話。」を創作したきっかけや理由があればお教えください。
職場の漫画は創作ではなく、会社員の僕が実際に体験した話をベースにして描いてます。
「会社員だし大人なので我慢はするけどもモヤモヤした事」がありまして、このモヤモヤを浄化する為に描いたのがきっかけです。
今回のスタッフ退職のエピソードはその1つです。
実際に退職した右腕のスタッフに感謝を込めて描きました。
彼は僕の漫画を知らないので読んでないと思いますけど、いつの日か届けばいいなと思ってます。
――「辞めるスタッフに、中間管理職が出来る事なんてこれくらいよねって話。」を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。
起きた事をありのままに描くという事にこだわりました。
現場で働く会社員のリアルを知っていただければいいなと思います。
――今回多くの読者の方から反響があったと思いますが特に印象に残っているコメントなどありますでしょうか?
「先日の私の事だ」のコメントが多くて、みんな頑張ってるのねって感じました。
気持ちよく送り出すしかないのよね…。
――すなさんが普段漫画を描く時に大切にしていることがあればお教えください。
エッセイ漫画を描く時は、自分の感情が動いた出来事を描くのを心がけています。
創作漫画を描く時は読者の心を動かしたい事と読みやすさです。
――すなの今後の展望や目標をお教えください。
今は漫画を沢山描けるような環境を作る準備をしています。
目標は漫画の映像化です。
オファーお待ちしてます!
――最後にすなさんの作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
いつも読んでいただきありがとうございます。コメントとても励みになります。
これからも描き続けるのでどうぞよろしくお願いします。
中間管理職と現場で働く会社員に愛を込めて。