コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、小学校で使っていた机について描いた漫画『小学校の机が変だった話』をピックアップ。作者である漫画家のせがわひろわきさんが、2024月3月17日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ、1万件を超える「いいね」や反響が多数寄せられた。本記事ではせがわさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
私の小学校の一風変わった「机」
小学生の頃に見ていたドラマやアニメに出てきたピカピカな「学校の机」は、せがわさんが見知った机とは違っていた。せがわさんの学校の机は、天板から足まで手触りが良く柔らかい木製。子供の成長に合わせて高さを変えることができるものだった。
1年生の時に与えられた机を6年間使うルールだったため、いたずらに穴ボコを開けると、卒業までその穴ボコと付き合うハメになってしまう。しょっちゅう先生に怒られるほどラクガキをしたり、大穴が空いた机など、ひどい状態のものは夏休みの間に補修が行われた。穴ボコはパテで埋められ、ラクガキされた表面は研削されて、まるで新品のように生まれ変わるのだ。
せがわさんは新品のように補修された机を使っている同級生が羨ましかった。しかし中途半端な小穴しか開いていないせがわさんの机は、そこまで“ひどい状態”ではなかったため、6年間補修されることはなかった。そんなせがわさんは大人になった今、自分の姿をあの時の机と重ね――。
実際に物語を読んだ人たちからは、「懐かしい」「同じような机使ってた」「6年間同じ机は愛着湧きそう」「開いた穴に消しゴムのカス詰めてた」などのコメントが寄せられている。
今もなお、母校で使われ続ける思い出の「机」
――『小学校の机が変だった話』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
学校のローカル話をするのが好きなんですよ。「自分の学校も同じだったよ」「ウチの学校は全然違ったよ」等の感想が聞ければいいなと思って漫画を描きました。
――本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
話のメインである机はちゃんと描こうと思ったので、自分の母校に撮影許可を貰って実際の机の写真を参考にして描きました。卒業からしばらく経った今でも自分が使ってたのと同じタイプの机が使われていて嬉しかったです。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
漫画の中で子供達がポストに落書きをしているんですが、ミ◯カンの落書きがお気に入りです。僕の中の小学生が勝手に書いてくれました。
――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか
自分の思い出、友達の思い出など楽しかった記憶からですね。
――せがわさんが漫画を描かれる際に大切にされていることがあればお教えください。
「読みやすさ」…なんですけど、すごく難しいです。特に今は自分の描きたいことが山ほどあり渋滞している状態なので、読んでくれている人が受け取りやすい形に整理するのが大変です。友人に語りかけるように漫画を描くことを意識しています。
――今後の展望や目標をお教えください。
現在週刊コロコロコミックにて連載中の「平成ギャングエイジ」がメインの活動の場になります。小学校を舞台にした「懐かし」&「ローカル」ネタをガンガン盛り込んでいきますが、それとは別に「ストーリーラインに乗せられなかったけどお気に入り」のネタをX上でも個別の漫画として描いていこうと思います!
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
「下校オニ」もそうですけど、とにかく僕は自分の漫画の中に仕掛けを打つのが好きなので、皆さんが「読み続けていてよかったな」と思える楽しいギミックをたくさん用意しています!長くお付き合いできればいいなと思っていますので、今後ともよろしくお願いします!
■作者X(旧Twitter):せがわひろわき
▼「週刊コロコロコミック」で連載中の漫画『平成ギャングエイジ』はこちら▼
https://www.corocoro.jp/episode/11341664176585539541