コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、ヤングエースUPにて連載されている森屋はるさんの『ガチ恋魔王様』第3話をピックアップ。
2024年2月10日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、5,500件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、森屋はるさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
今日こそ魔王を倒してみせる…勇者が城へ乗り込んだのだが
本来、魔王とは世界征服などの野望のため、町や村、人々を滅ぼし、人間に敵対する存在である。そして、人々の救いとなる勇者が現れ、魔王討伐の旅に出るのだ。本作も例に漏れず、魔王を倒すため、勇者が魔王城に向かっていく――。
しかし、本作の魔王様は勇者に恋をしていた。城へやってきた勇者に婚姻届を渡すほど“ガチ恋”だ。そして、今回紹介する第3話では、城にやってきた勇者の元へ駆け寄り「待った…?」と、まるでデートの待ち合わせ場所にやってきた女の子のような表情で現れる。
作中では、勇者の一挙一動に魔王様が推しに萌えているようなリアクションを見せる。同行していた魔法使いが水魔法を間違って勇者に使ってしまったとき、魔王様はびしょ濡れ姿の勇者に萌えて倒れてしまう。さらに、魔法使いに風魔法も誤爆された勇者がボロボロになった様子にも、萌えの気持ちが溢れる魔王様は、自分に直接攻撃されるよりもダメージを受けているように倒れ込む。
結果、魔王様に物理的ダメージは1発も当たっていなかったが、精神的ダメージを負ったために「完敗よ」と負けを宣言する魔王様なのであった。
本作を読んだ読者からは、「魔王さん、かわいいですね(^^)」「くっついちゃいなよ!」など、恋する魔王様を応援する声が寄せられている。
作者・森屋はるさん「風のように一瞬で過ぎ去っていくギャグが好き」
――『ガチ恋魔王様』が生まれたきっかけや理由などをお教えください。
ファンタジーものに挑戦してみたいと思っていたのですが、同じくらい現代の日常ラブコメも描きたかったのでどっちの要素も入れようと思い生まれました。
――本作を描く上で、特に心がけているところ、大切にしていることなど教えてください。
テンポよく、というのは常に心がけています。なるべくストレスを感じることなく読んでいただけるように、キャラ同士の掛け合いやツッコミの語感には特に気を遣って描いています。
――今回ご紹介させていただいている第3話の中で、森屋さんが特に気に入っているシーンやセリフなどを理由とあわせてお教えください。
全てお気に入りですが、後半の「でも魔王さん効いてますよ」「何でだよ!!」のシーンは天丼(同じボケを2回繰り返すこと)のくだりも含め気に入っています。風のように一瞬で過ぎ去っていくギャグが好きなので描いていてとても楽しかったです。
――本作は「エースこみっくチャンネル」にてボイスコミックが配信されています。魔王様や勇者たちに声がついたときの感想をお聞かせください。
魔王様や勇者たちの声を聞けたのがとにかく嬉しかったです。自分の作品が、自分以外の声優さんをはじめとするスタッフの方々によって作られることに希望を感じました。
【動画】ボイスコミック『ガチ恋魔王様』第3話
――今後の展望・日標をお教えください。
より多くの方に、肩の力を抜いて楽しめるようなお話を届けられるよう頑張りたいです。
――最後に、読者やファンの方へメッセージをお願いします。
こうして漫画を描き続けられるのもいつも読んでくださる皆さんのおかげです。ページをめくって少しでも前向きな気持ちになれたり『ガチ恋魔王様』を好きだと思ってくれたらとても幸せです。
いつも本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いします!