「猿の惑星」(1968年)の“完全新作”として描かれる「猿の惑星/キングダム」(原題:Kingdom of the Planet of the Apes)が、5月10日(金)に公開される。このたび、シリーズの“完全新作”である、本作の壮大さが映し出された特別映像が公開された。
ウェス・ボール監督「過去作を超えるスケールだ」と並々ならぬ自信を見せる本作
衝撃の世界観と当時は珍しい精巧な猿の特殊メイク、さらに物語に込められた風刺的なメッセージが観る者を魅了し、“神話的名作”と謳われるほどの人気を博した、シリーズ1作目の「猿の惑星」。その後、オリジナルシリーズとして続編が描かれたほか、2011年からは世界が猿に支配されていく過程を描いたリブートシリーズが誕生した。
格段に進化した技術を駆使して描かれるリアルな映像や、アンディ・サーキスによる“猿・シーザー”の演技が高く評価されたほか、公開された映像でサーキスが「人の心を動かす作品に参加できて光栄だ」と過去に語っているように、猿と人間の間で描かれる深いドラマが観る人の心をつかみ、愛され続けるシリーズとなった。
監督を務めたのは、本作の完成後に映画「ゼルダの伝説」の監督を控えているウェス・ボール。「猿の惑星/キングダム」で、独裁者・プロキシマスに仕える人間・トレヴェイサンを演じたウィリアム・H・メイシーは「驚きの連続さ。監督の想像力には恐れ入った」と、監督ならではの壮大な世界が広がっていることを断言した。
映像では監督が「大好きな映画だから機会に恵まれて幸せだ」と喜びを語りつつ、「猿が築いた世界を見ることができる。人間や世界の未来も」と、人間と猿の立場が逆転したシリーズならではの面白さに言及。「“猿と人間は共存できるか”それがテーマなんだ」「過去作を超えるスケールだ」と物語の軸を語り、本作に対しての並々ならぬ自信を見せた。
また、主人公の若き猿・ノアを演じたオーウェン・ティーグは「過去とのつながりもある」と、完全新作として描かれつつ、過去作を思わせる要素も散りばめられていることを明言している。
「猿の惑星/キングダム」あらすじ
舞台となるのは、今から300年後の世界。ある重大な秘密を抱えた人間の女性・ノヴァを演じたフレイヤ・アーランが映像内で「人類の日常は崩れ去り、猿に狩られる世界なの」と語る通り、大都会だった人間の世界は荒廃し、高い知能と言語を得た猿たちが巨大な帝国・キングダムを築こうとしていた。
そんな世界において、主人公・ノアは猿による完全な支配を目論む独裁者のプロキシマス・シーザーによって、大切な家族と故郷を奪われてしまう。助けに行く旅の途中でノヴァと遭遇し、これまで人間のことを野生動物の一種としか思っていなかったノアは、ノヴァと時間を共にすることで本当の人間、そして過去に猿と共存していた時代があったことを知り、猿による独裁に立ち向かっていく。
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