轟役の戸塚は、2010年の「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」で“理想の恋人賞”を受賞し、翌2011年に俳優デビュー。すでに10年以上のキャリアを持つが、意外にも連続テレビ小説は「虎に翼」が初出演だ。
控えめな青年からコミカルな破天荒キャラまで振り幅の広い演技を見せてきた戸塚。「純喫茶に恋をして」での朴とつな雰囲気もいいが、クセのあるキャラクターを演じた時に発する存在感は絶品だ。近年でも「親バカ青春白書」(2020年、日本テレビ系)で演じた“自称YouTuber”な大学生・根来恭介や、大人気連載漫画のドラマ化「かりあげクン」(2023年、BS松竹東急)の主人公、“永遠の平社員”かりあげ正太、「だが、情熱はある」(2023年、日本テレビ系)で演じた春日俊彰など、ドラマの登場人物ならではのクセの強さを保ちながらも、現実にいそうなリアリティを兼ね備えたキャラクター造形がうまい。
「虎に翼」の轟も、立派な口ひげにボロボロの学帽姿という“ツッコミ待ち”としか思えない風貌ながら、地に足のついた発言からは誠実な人となりも垣間見える。よね(土居志央梨)とは初日からぶつかる様子を見せながらも、よねの意見が正しいと思えば「そう!それだ!」と素直に賛同する。そんな、周囲にどう思われるか気にせず思ったことを口にする性格は、よねとよく似ているようでもある。視聴者からも「よねさんと気が合いそう」「よねと轟、法律や世の中に対する見方が似てるんだろうな」「轟くんとよねさん、なんかすごくいい関係」といった声も上がっている。
順調に滑り出したように見える寅子の本科での学生生活。4月24日(水)放送の第18回では、寅子たち女性陣と花岡、轟たち男性陣のハイキングでのひと悶着が描かれる。
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