コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、話を聞いてもらいたい人たちが集まる場所を描いた『市役所の「とりあえず話聞く」課』をピックアップ。イラストレーターのSTUDY優作さんが、2024月4月8日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ、1.3万件を超える「いいね」や反響が多数寄せられた。本記事ではSTUDY優作さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
「とりあえず話聞く」課のほどよいリアクションが心地良い
物語の舞台は、「とりあえず話聞く」課。ここは名前の通り、とりあえず話を聞いてくれる部署だ。今回もまた話を“聞いてほしい”人がやってきた。
「いい感じに暖かくなってきたと、思ったら雨だったりでやだなぁと思います」と窓口でこぼすお客さん。窓口に座るウサギの担当者は、そんな話を聞くとほおづえをついて「やだよね」とだけ返す。それだけのことなのに、お客さんは大きな声で「ありがとうございます」とお礼を返す。
ふっとおかしな気持ちになるとともに、たしかに誰にともなく愚痴をこぼせるっていいなあと思わせてくれる同作。実際に読んだ読者からは「ここ行きたい」「これやりたい」「聞いてくれるの嬉しい」「ここで働かせてください」「席代取られそう」など様々な視点で感想が寄せられている。
「とりあえず話聞く」課の“適当な返事をしている部分”に注目
――『市役所の「とりあえず話聞く」課』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
創作したきっかけは「とりあえず話を聞くか…」といったセリフから「か」を「課」に変え、「課」って市役所っぽい…と、いった流れで思いつきイラストを制作しました。
――本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
適当な返事をしている部分と、お礼を言っている部分です。客の愚痴や、悩み等を聞いてほしい話を、とりあえず聞くけど、特に何かしてあげるわけでもなく、ただただ聞いてあげているだけなので、返事が適当ですが、聞いてもらえただけで嬉しいので、お礼を言っています。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
「わかる」です。理由は、セリフが思いつかない時、一番使いやすいセリフで、一番適当な返事してそう感があるから好きです。
――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか。
22時頃Xにて、その時ふと思いついた物をリアルタイムで描いて投稿をしています。基本的にオリジナルのイラスト・漫画を中心にしつつ、その日、見た事や、ネットの話題(映画、ゲーム、アニメ、メディア等)のパロディ等も取り入れつつ何とか投稿を続けています。
――STUDY優作さんの作品は、ゆるやかなタッチで描かれており、とても癒されます。作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか。
その時、思いついた内容にもよりますが、キャラクターが苦しんでいる場面や、精神的に苦痛で見ていて辛くなるものは極力避けています。
――今後の展望や目標をお教えください。
僕の絵を見て、絵を描き始める人が増えたらいいなぁ…と、考えています。そして個人的にイラストレーターとしてご依頼、お仕事がいただけるように、これからも長くイラスト活動が続けられるよう頑張っていきたいです。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
皆様の応援のおかげでイラスト活動が続けられていると思います。これからも活動頑張りますので、引き続きキャラクター達をよろしくお願いいたします。