俳優の穂志もえかが、4月24日に都内で開催されたディズニープラス「スター」オリジナルドラマ「SHOGUN 将軍」(全話配信中)の大ヒット記念9話&10話上映イベントに登場。金井浩人、西岡徳馬、竹嶋康成、向里祐香、洞口依子、宮本裕子と共に、世界から注目を集めている本作の反響などを語った。
「SHOGUN 将軍」とは
同作はジェームズ・クラベルのベストセラー小説を原作に、「トップガン マーヴェリック」の原案を手掛けたエグゼクティブプロデューサーのジャスティン・マークスらに加え主演の真田広之も制作に名を連ね、ハリウッド制作陣が本気で作り上げた戦国スペクタクル。日本に漂着したイギリス人航海士ジョン・ブラックソーン(按針=コズモ・ジャーヴィス)の視点から戦国の陰謀と策略を描き、4月23日に最終話が配信された。
穂志が演じたのは、虎永の忠臣である戸田広松(西岡)の孫娘・宇佐見藤。藤は由緒ある武家の姫として育てられたものの、嫁ぎ先がお家取り潰しの憂き目に遭い、夫と幼い子を失ってしまった悲劇のヒロイン。しかも悲しみが癒えぬうちに、今度は旗本に取り立てられ、正室が必要になった按針のもとへ嫁げという非情な命令を下される…という役どころ。
特に海外からの“藤様”人気が絶大で、「藤様かっこよすぎてファンになった!」「藤様に惚れた」「世界で最も美しい!」「最も好きなキャラクターだ」といったレビューサイトなどでの称賛の声はもちろん、穂志をアメリカの優れたテレビドラマに贈られる「エミー賞」の助演女優賞に推す声も既に上がっているという。
そういった評価を受けていることに、穂志は「ビックリ…ビックリしています」とほほ笑み、「私にとどまらずいろんな方たちが評価されていますし、私一人じゃ正直何もできなかったので、私を藤たらしめたのはスタッフの皆さんであり、共演者の方々であり、私がSHOGUNにおいていかに環境と人に恵まれたかということが形として見えているのかなって思って、感謝の気持ちでいっぱいです」と、恐縮しながら今の心境を伝えた。
穂志「私と藪重さんがミーム化していて…」
レビューサイトやSNSでの反応は穂志のもとにも届いているそうだが、中でも特にうれしかった投稿について聞かれると「全部うれしいんですけど、面白いなと思っているのは、私のあらゆるシーンのGIFが作られていて、私(藤)と藪重(浅野忠信)さんが特に“ミーム化”していて(笑)。あまりにもたくさんGIFを見るから『藤のGIF一覧ページ』とか作ってほしいなって思っています」と語り、熱量たっぷりなファンが多いことをうかがわせた。
そんな“孫娘”の活躍ぶりに、祖父・広松役の西岡は「すてきなことだよねえ。僕はもえかと何シーンかあって、(穂志が)『ちょっとどうしていいか分からない!』ってなっていたときに、『どうなってもいいから、気持ちでやろう』と(伝えた)。時代劇はこしらえもそうだし、大体形から入るものが多いんですよ。だから形からよりも中から作ろうと。それで後から形が出来ればいいから、という感じで。そしたら気持ちでいってくれたから、こっちも芝居がすごくやりやすかったし、良かったと思うよ」と目を細めながら回顧し、「良かったな!」と労いの言葉を。
それを受け、穂志は「うん!」と本当の孫娘のような反応で西岡に笑顔を向け、「時代劇ということで最初気負ってしまっていた部分も正直あるんです。所作が汚いんじゃないかとか、座り方や姿勢やら、そういうことに対する不安があったんですけれども、こういう心強い共演者の方に会えて、一緒にお芝居ができてとてもうれしかったです」と、西岡ら先輩俳優と共演したことが刺激になり、成長・自信にもつながったことを喜んだ。
◆文=月島勝利(STABLENT LLC)
※西岡徳馬の「徳」は心の上に一本線が入るのが正式表記
https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/shogun/
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Hodder & Stoughton
発売日: 2013/06/20