コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、あることに気づいてしまったハムスターを描いた漫画『ハムスターは気がついた』をピックアップ。作者であるうみーさんが、2024月4月8日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ、2.3万件を超える「いいね」や反響が多数寄せられた。本記事では、うみーさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
もしかして病気かも…不安になるハムスターが可愛すぎる
「ワイの“タマ”デカない?」ある日、ハムスターは自分の“タマ”が大きいことに気がついてしまった。飼育ケースに映る自分の姿を見て、「こんなん股の間ぜんぶタマやんか」と驚くハムスター。
飼い主の“タマ”は体に比べて小さいのにも関わらず、大きすぎる自分の“タマ”。考えれば考えるほど「病気かもしれん」と不安になるハムスターは、飼い主に訴えることに。「病院連れてって!」とケースに顔を押し付けても、言葉がわからない飼い主にはイマイチ伝わっていないようだ。
それどころか、スマホでよそのハムスターを見てデレデレしだす飼い主。さらなる訴えをおこそうとしたハムスターは行動に出るのだが…。
物語を最後まで読んだ人たちからは、「なんであんなに大きいんだろう」「ハムちゃんかわいい」「他のハムのをみた時のリアクション面白すぎ」「ハムスターあるある」など反響の声が寄せられた。
もしも飼い主をよそに、不安で涙に暮れるハムスターがいたら…
――『ハムスターは気がついた』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
“雄ハムスターのタマタマがあまりに大きくて病気を疑う”というのは、ハムスター界隈では最早風物詩のように繰り返されてきた、初心者飼い主あるあるです。
繰り返されるのに伴い「ハムスターのタマは大きい」という周知が進み、人間たちは「よかった、タマがすごく大きくても病気じゃないんだな」と安心するばかりか、大きなタマを愛で始めたりなどしているのですが、ハムスター自身はそんなこと知るよしもない。大きなタマを恐れなくなった飼い主をよそに不安で涙に暮れるハムスターが居るかもしれない。居たらかわいいなと思って描きました。
――本作では、焦ったハムスターと呑気な飼い主のやりとりが印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
こだわった点は「ハムスターが自分のタマと比べてみるほど日常的に飼い主のソレを目撃している」という状況をいかに自然かつ爽やかに表現するかですが、注目はしないでいいです。
おっしゃるとおり、焦るハムスターと対照的に「ハムスターのタマは大きい」という知識がある人間は気にもかけずに呑気です。そのおかしな“通じなさ”を見てほしいです!
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
「こんなん股の間ぜんぶタマやんか」です。そのとおりだからです。
――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか?
現在、ゴールデンハムスターの男の子であるマキチェと暮らしています。この漫画も、マキチェが座り込んで毛繕いをしながらタマタマに差し掛かったとき「なにこれ?」と思ってるように見えるな、そりゃ思うよな、思ってたらかわいいな…と膨らんだところもあります。
また、SNSでフォローさせていただいてる方のおうちのハムスターたちや、おすすめTLを埋め尽くすハムスターたちにも刺激と癒しを頂いています。
――作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか?
ハムスターを描くときは、なるだけ単純な線で描くことと、その茫洋とした真顔を追究することを意識しています。そこが大好きだからです。
――今後の展望や目標をお教えください。
ハムスターの挙動をgifアニメで描くのも好きなので、うごくLINEスタンプを作ってみたいと思っています。漫画も引き続き描いて行きます!
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
読んでくださってありがとうございます!私がいつもハムスターから元気を貰っているように、漫画やイラストを見て少しでも笑顔になって貰えたとしたら、このうえない幸せです。