イ・シニョン×シウミン×チェ・ヒョンウォン×チェ・ウォンミョン×イ・セオンという若手人気俳優&トップアイドルという、フレッシュな顔ぶれがそろった韓国ドラマ「社長ドル・マート」(Huluにて先行独占配信中)。第2話では、ポラム・マートの経営について意見が対立する5人が、多数決の結果一日だけ在庫処分閉店セールを行うことになった。本記事では、考察を踏まえながら第2話を振り返る。(以下、ネタバレを含みます)
ポラム・マートの経営を賭けて「高級さつまいも」を使用した閉店セールを開催
5年ぶりに再会を果たした元・サンダーボーイズの5人。前回のラストで現れた不気味な覆面男は、何も言わずにガムだけ買って店を去った。ポラム・マートの今後について話し合っていたメンバーだったが、戸惑いのあまりその日はお開きに。
だがお金が大好きで計算が得意なシン・テホ(シウミン)は、一世一代のチャンスと考えてポラム・マートの経営に意欲を燃やしていた。店先へ勝手に再オープンセールの告知を出すなど意欲を見せるが、しかしチェ・ホラン(イ・シニョン)はそれぞれの生活や負担を考慮して閉店を主張。彼には彼の夢があり、他のメンバーも解散後に見つけた夢があると思ったのだ。
だが意見の食い違いから多数決をとった結果、その場にいなかったユン・サンウ(イ・セオン)とチェ・ホランを除く3人が経営に賛成。シン・テホの「お前の独断で解散して、俺たちが幸せだったとでも?」という言葉に沈黙したチェ・ホランは、自称“賢者”のチョ・イジュン(チェ・ヒョンウォン)が出した「最後に一日だけ在庫処分の閉店セールをして、やってみてダメなら閉店」という案にうなずいた。
だが閉店セールには“目玉商品”が必要不可欠。なにかないかと考えていると、チェ・ホランはひょんなことから百貨店に高級さつまいもを卸すパク社長(ソン・ヨンジェ)と知り合ったことを思い出す。腰を痛めていたパク社長の手助けをしたことで、テレビでも紹介された話題の高級さつまいもをお礼に1箱もらったことがあるのだ。
メンバーとともにもらった高級さつまいもを食べてみると、想像以上の美味しさ。しかしチェ・ホランがパク社長へ直々に頼み込んだところ、けんもほろろに断られてしまう。20年かけて百貨店に卸せるまで苦労したさつまいもを、簡単にチェ・ホランたちに売ることはできないという。
「お前さんはたった1日だが、明日のためにどんな努力を?」と鋭く指摘するパク社長に、チェ・ホランはそれでも食い下がる。過去の別れを経て5年ぶりに再会したメンバーと、新しく踏み出そうとしていること。そして29歳という年齢での挑戦に不安を抱えている心情を包み隠さず、パク社長に一生懸命伝えた。
パク社長は難しい顔をしていたが、「車で2時間の所にサツマイモ畑がある」と漏らす。百貨店には下ろせない小ぶりで不格好な芋が放置されているようで、それならいくらでも持って行っていいというのだ。
その言葉を聞いたチェ・ホラン、まだ暗いなか軽トラックを走らせて畑に向かう。閉店させようとしていたのはチェ・ホランだったが、挑戦したいと願うメンバーのために全力を尽くすのだった。
セール大成功の裏側でポラム・マートの経営に悩むチェ・ホラン
いざ閉店セールの日。チョ・イジュンの用意した青、ピンク、赤、黄、緑とまるで戦隊モノのようなカラーのつなぎを5人で着用し、盛大にポラム・マートを開店させた。ユン・サンウが事前にチラシ配りなども行っていたこともあり、開店前から店の前には行列ができ、地域の人たちがこぞって駆けつけていた。
高級さつまいもを使った特売セール、レジ待ち客へのさらなる割引など、メンバーそれぞれが自分の得意分野で斬新な接客をおこない、ラストセールは大成功。メンバーの活躍を見たイェリムも、“投機目的で思い出のマートを売ろうとしている”という誤解を解いて急遽レジ打ちに参戦する。
一方で、チェ・ホランはポラム・マートの経営を続けるべきか悩んでいた。みんなのためにと思って閉店を主張していたのに、自分以外のメンバーは経営に前向きであることへの葛藤…そしてパク社長に漏らした通り、今後の生活への不安などから一歩踏み出せないでいたのだ。
そんなチェ・ホランに、サンダーボーイズの末っ子であるユン・サンウはなにかを感じ取ったのかもしれない。チラシの配布を労うチェ・ホランに「久しぶりにみんなに会えて心強いよ。何かあったら後ろに隠れられる」「ホランさんも隠れていいよ。責任感も大事だけど、隠れることも大切」「可能性を信じる」と自身の思いをしっかりと言葉にする。
ユン・サンウとの会話もあり、ついにチェ・ホランはマートのオーナーになることを決意。全員の前で、釜山行きの仕事を誘う電話に「今日からマートの社長なんです」ときっぱり断りを入れるのだった。
ポニーキャニオン