BE:FIRST「決まっていた」ドームライブ…2年4カ月で有言実行
5万人の観客の声にいとおしそうに耳を傾ける7人のメンバー
ドームが感動で包まれる中、「Glorious」が歌われた。作詞を手がけたLEOが「これ以外なかった 精一杯だったんだ 泥まみれの昨日の僕ら」と歌うと、SHUNTOが「何万回泣いて その涙を抱いて 君と見てた夢があった」と続ける。泥まみれになって涙を抱きながら、夢に向かって本気で切磋琢磨してきたBE:FIRSTだからこそ歌える曲だ。
LEOが「最後に7人からの贈り物です!聴いてください!」と言って、「Message」へ。「あなたの声をここまで届けてください、せーの!」とLEOが号令をかけると、5万人の「ラララ」という歌声が響き、7人が愛おしそうに耳を傾ける。
RYOKIが「最高だよ!受け取ったよ」と伝え、LEOが「世界一幸せだよー!」と叫び、最後はバンドの音に合わせて7人でジャンプをして締め括った。
すべての持ち曲に加え、新曲「Set Sail」も披露した。スクリーンにはライブ映像と共にスタッフクレジットやセットリストが流れ、これでフィナーレかと思うと「M29 Masterplan」という文字が映った。
オープニング映像に重なる「すべてはあの時から決まっていたことだったんだ」というMANATOの声。三味線の旋律がオリエンタルなムードを高めるヒップホップチューン「Masterplan」が初披露された。
コレオを手掛けたのはSOTAとReiNa、作曲はRyosuke “Dr.R” Sakai。「Mainstream」と同じ座組だ。大量の桜吹雪が舞う中、メンバーのルーツとメイド・イン・ジャパンであることを大事にしながらも世界に照準を合わせた「Mainstream」の進化系のような意義深い響きを「Masterplan」は放っていた。
「次は世界だぞ!!」着実に成長を見せるBE:FIRST
感動と興奮の東京ドーム公演から約1カ月半。ドーム公演のファイナルにあたる京セラドーム大阪2日目のステージに立った7人は、ドームアーティストとしての貫禄を漂わせながら、さらに磨き上げられたパフォーマンスを見せた。
高いクオリティーを担保しながら、7人それぞれがまた新たな表情を宿した歌、ラップ、ダンスを見せることで生まれる化学反応は、まだまだBE:FIRSTが発展途上であることを示していた。
「Set Sail」では、MANATOがけん引する形で熱気あふれるコール&レスポンスの応酬が巻き起こった。「Scream」の終盤、SHUNTOがステージに膝を付けて歌を轟かせた後、RYOKIは「俺たちの歌を世界に轟かせてやるよ!お前らの声と共に!」と叫び、SOTAは「次は世界だぞ!!」と宣言。いよいよ世界が近づいていることをひしひしと感じさせた。