モットーは“食べたいものは食べたい時に食べる”
――今作の“あの時、思いを伝えていたら、未来は変わっていただろうか――”というキャッチコピーは切なく胸に染みます。誰の人生にもそんな瞬間はあるような気がします。
皆さん、ありますよね、きっと…。“これを言ったら変わったかもしれない”もあれば、“これを言わなかったから良かった”、いろんな瞬間があると思います。人は、みんな言葉や感情に溢れた世界で生きているので、このキャッチコピーはとても普遍的であり、永遠のテーマみたいなものだと思いました。一生、そんなことで悩み続けることもあるのかもしれない。ジミーのように、過去に柔らかな後悔を抱きながらも生きていくのが人間なのかもしれません。
――清原さんは、“後悔しない生き方をしたい”など、何かモットーはありますか?
最近、そんなことをよく考えるんです。モットーは、“食べたいものは食べたい時に食べる”かな(笑)。食べたいと思ったら、何時でももう食べていいやって。最近は、自分にやさしくするのも大事だなと思いました。
――清原さんは何事にもストイックなイメージがあるので、なお自分自身を甘やかしていいと思います(笑)。
作品中だとこれは食べない方がいいとか、深夜は食べないとか、もちろん節制していますけど、作品中じゃない時は、自分を緩めてあげるのも大事かな、と。あんまり凝り固まりすぎずに、ゆとりを持った生き方ができれば、普段から柔らかくいられるのかなって。
――すてきですね。劇中である人が放つ、「みんな夢を持つけど、その夢を叶えられる人はほとんどいない」という台詞が印象的でした。夢を持つアミという女の子を演じて、夢を叶えるヒケツはどんな所にあると思いましたか。
考え方は、人それぞれだと思いますけど。努力し続けることと、あきらめないことが大事だと思います。私自身は、人との出会いや環境に恵まれてきた人生を送ってきて、その中でたくさんの方に助けてもらっていますが、姿勢を正して、誠意を持って、自分が納得できるまで物事に取り組むようにしています。
――努力家なんですね。
出会いは自分で操作できるものではないので、難しいですけどね。きっと誰かが自分の頑張りを見てくれたり、認めてくれたりするかもしれないと信じて。今できることを頑張ることで夢は叶うと思います。
◆取材・文/福田恵子
撮影/山田大輔
メイク/牧野裕大(vierge)
スタイリスト/井阪 恵(dynamic)