映画「猿の惑星/キングダム」のジャパンプレミアが5月8日に都内で行われ、本作の日本版声優を務めた竹内力、小松未可子、松岡禎丞に加え、監督のウェス・ボール、プロデューサーのジョー・ハートウィックが登壇した。
松岡禎丞「とあるシーンで、涙が止まらなくなって」
映画史に残る名作「猿の惑星」の完全新作として、全く新しいストーリーが描かれる「猿の惑星/キングダム」。「ゼルダの伝説」実写映画の監督にも抜擢され、世界から注目が集まっているウェス・ボールと、「アバター」シリーズを手がけた最高峰のVFXスタジオWETAがタッグを組み、現在から300年後、支配者が人間から猿へと移り変わった衝撃的な世界を舞台に、猿と人間の共存か、猿の独裁かをかけた新たな衝突が圧倒的なスケールで描かれている。
日本語吹替版で冷酷な独裁者であるプロキシマス・シーザー役を務める竹内は、「威風堂々とした立ち振る舞いがラスボス感のあるキャラクターなので、全身全霊で日本語を吹き込ませていただきました」と、シーザーに負けないくらい堂々とアフレコに臨んだ時の気持ちを語った。
重大な秘密を抱える人間ノヴァを演じた小松は「彼女の賢さ、運動神経の良さ、眼差しから感じられる意志の強さ。あまり深くは言及できないけど、魅力がたくさん詰まった人物なので目を凝らして見てください」と、上映前につき、ネタバレを避けながらもノヴァの魅力を伝えた。
家族を奪われた若き猿ノアを演じた松岡は「とあるシーンで、涙が止まらなくなって、心が張り裂けそうなくらい痛くなりました」と、同じくネタバレを避けつつも、一番感情移入できたシーンを少しノアの動きを交えて明かした。
登場キャラをイメージした今宿人形のお面をプレゼント
日本版声優3人によるセリフの生披露も行われ、それぞれが感情を込めて披露すると会場から大きな拍手が起こり、ポールは「素晴らしい!」と讃えた。特に、竹内が身振りを交えて「なんて素晴らしい日だ!」と迫力満点のセリフを発した後には、「吹替版で見たい!」と大絶賛。
また、「災いが去る(サル)」と言われている福岡の工芸品、今宿人形をボールとハートウィックにプレゼントとして贈られた。プロキシマスとノアをイメージして作られた特製のお面で、竹内はボールに手渡す時、「これ、すごい重いんですよ。300キロぐらいあるんですよ!」とジョークを飛ばして場を和ませた。
松岡はハートウィックに「こちら、お願いいたします!」と言って贈呈。ハートウィックもずっしりとした重さのあるお面を手に「ビューティフル!」と笑顔を見せ、ボールは「オフィスに飾ります」とすっかり気に入った様子だった。
最後は、竹内がプロキシマス・シーザーのセリフを用いて「5月10日は、なんて素晴らしい日だ!」と叫び、キャストと監督、プロデューサーが「猿の惑星!」と続き、観客も一緒に「キングダム!」と、コールアンドレスポンスが行われ、キャノン砲から銀テープが発射された。
映画「猿の惑星/キングダム」は5月10日(金)より全国公開。なお、「猿の惑星」などシリーズ過去作はディズニープラスで配信中。
◆取材・文=田中隆信