PlayStation(R)の伝説的ゲームを映像化し、「アベンジャーズ」シリーズで一躍スターとなったアンソニー・マッキーが主演を務めるドラマ「ツイステッド・メタル」シーズン1(※Huluにて全話配信中)。荒廃した終末世界で、主人公のジョンがド派手なカーアクションを繰り広げながら“あるミッション”を遂行していく様子が描かれる。本記事では、全10話における本作のあらすじや見どころを振り返っていく。(以下、一部作品のネタバレを含みます)
運び屋のジョンが平和を求めて過酷なミッションに挑む
物語の舞台は、あるバグが世界中のコンピューターを破壊し、荒廃してしまった終末世界。都市は大きな壁を築き、世界を安全な“インサイド”とそれ以外の危険な“アウトサイド”に分けた。主人公のジョン(アンソニー・マッキー)は都市間をつなぐ運び屋・ミルクマンとして生計を立てており、愛車のエヴリンとともに国中を旅してまわっていた。
そんなある日、ニュー・サンフランシスコの最高責任者・レイヴン(ネーヴ・キャンベル)から、“アメリカ3431kmを横断して荷物を無事届けることができたら、インサイドでの安全な生活を保障する”という取引を持ちかけられる。“インサイド”には豊富な物資に平和な生活、仲間もたくさんおり、ジョンにとってはかなり興味をひかれる条件。そこでミッションを引き受けることにしたジョンは、エヴリンに乗ってニュー・シカゴへと向かうのだった――。
その道中、非人道的な法の番人“ローマン”に兄を殺された女性・クワイエット(ステファニー・ベアトリス)に出会う。彼女は最初ジョンに心を開くことはなかったが、旅の相棒となったことで、いつしかジョンにとってクワイエットは大切な存在へと変わっていく。
ジョンの旅の道中ではさまざまな障壁が待ち構えているのだが、中でも“ローマン”を率いるストーン(トーマス・ヘイデン・チャーチ)は本作最大の敵となった。彼は過去に抱える“ある出来事”により、法を守らない人々を厳しく取り締まり、それに背く者には残虐的な行為も厭わない無法者捜査官だ。
そんなストーンは“ローマン”の仲間を増やしながら、兄の復讐にやってきたクワイエットとジョンを執拗に追い回していく。このジョン&クワイエットVSストーン率いる“ローマン”のカーアクションは本作の見どころとなっており、激しい爆発音を鳴り響かせながら車体がぶつかり合う様子は見ていて爽快感すら覚える。
原作のゲームでカルト的人気を誇る殺人ピエロ“スウィート・トゥース”も登場
本作を語るうえでもう1人欠かせない存在が、巨体の殺人ピエロ、スウィート・トゥース(サモア・ジョー)だ。原作のゲームでもアイスクリーム・トラックに乗って登場するスウィート・トゥースは、インパクト抜群の強烈なキャラクターとしてカルト的な人気を誇っている。
そんな彼が今回実写化したことで、忠実な再現度にネット上でも話題に。スウィート・トゥースは20年もの間、廃墟と化したカジノで暮らしており、旅人たちを捕らえては自身のショーを見せ、怯えた観客が正直な感想を言えないと残虐にも殺していた。
ラスベガスに訪れたジョンとクワイエットも例の如く捕らえられたのだが、2人がスウィート・トゥースに「クソ眠かった」と正直にショーの感想を伝えたことで、逆に気に入られてしまう。
実はスウィート・トゥース自身も過去にある事情を抱えており、その出来事が今の彼の“人格”を形成していた…。この回想シーンは非常に残虐極まりないものだが、スウィート・トゥースという“狂人”が誕生した背景を知るうえで非常に重要なシーンとなっている。
また過去といえば、主人公のジョンも悲しい過去を抱えていた。実は彼は幼い頃事故で両親を亡くし、持っているのは顔の部分が焼け落ちてしまった家族写真だけで、家族の記憶も残っていないのだった。物語は後半になるにつれてジョンの回想シーンを交えながら展開していくのだが、ジョンが家族の記憶を取り戻せるかどうかも注目ポイントとなる。
Happinet
発売日: 2024/07/10