吹奏楽に青春を捧げ、全国大会での金賞を目指す高校生たちの姿を描いた「響け!ユーフォニアム」(毎週日曜昼5:00-5:25ほか、NHK Eテレ/NHKプラス・Lemino・ABEMA・ディズニープラス・FOD・Huluほかで配信)、シリーズの「最終楽章」となるTVシリーズ第3期。新部長に就任した黄前久美子(CV:黒沢ともよ)は3年生に進級し、部員たちとともに高校最後の大会へと臨んでいく。第六回は、府大会の演奏メンバーを決めるオーディションを描いた「ゆらぎのディゾナンス」。(以下、ネタバレを含みます)
再度オーディション辞退を提案する真由に久美子は…
府大会までいよいよ一ヶ月と迫った吹奏楽部。部員たちは目前に控えたオーディションへ向け、練習にもより熱が入っていく。そんななか、転入生の黒江真由(CV:戸松遥)は久美子たちに対し、自分はオーディションを辞退したほうがいいのではないかと再度相談を持ちかける。久美子は「北宇治は実力主義」であることを再び強調するも、真由は「私が選ばれて嬉しい人なんて、本当にいるのかな?」と、渋い表情を浮かべる。二年前、オーディションの判定を巡って部内が対立した出来事を思い出した久美子は、あの時の決断は間違っていないとしながらも、改めてオーディションという仕組みの難しさを感じるのだった。
前話に引き続いて、真由はまたしてもオーディションへの進退問題を持ち出し、久美子を困惑させる。久美子は今回、前回よりも強く、かつ丁寧に「実力主義」であることを真由に説明するが、結果的に二年前の出来事を思い出すこととなり、精神的にはややダメージを受けている様子だ。このとき久美子が思い出した二年前の出来事とは、トランペットのソロ奏者をめぐって行われたオーディションのこと。実力者だった3年生の中世古香織(CV:茅原実里)を差し置いて、1年生の高坂麗奈(CV:安済知佳)が選ばれたことによって、部内の雰囲気はぎくしゃくすることとなった。さらに一年前のオーディションでは、当時3年生だった中川夏紀(CV:藤村鼓乃美)が選抜されるように、久石奏(CV:雨宮天)がワザと手を抜くという出来事もあったことを考えると、オーディションがトラブルの種になりがちであることは間違いない。SNSでも「オーディションは毎年揉めるね」「今年も拗れてきたねぇ」といった声が寄せられていた。
卒業後の進路について語り合う久美子と梓
学校からの帰り道、たまたま同じ中学校出身の佐々木梓(CV:田所あずさ)と会った久美子。ふたりはベンチに座り、それぞれの卒業後の進路について語り合う。梓は麗奈と同じく音大志望ではあるものの、その先の将来のことは考えていないと言う。久美子はそういう考え方もあるのかと思いつつ、自身の進路についてまだ結論は出ない。そして時は流れ、いよいよオーディション当日。先日の件から「真由は本気で演奏しないのではないか?」との心配もあったが、それは杞憂に終わりホッとしたのもつかの間、自分の番が回ってくると、改めて今年が最後の挑戦なのだと気合いがみなぎる久美子だった。
久しぶりの久美子と梓との会話は、やはり進路の話題だった。誰もが一目置く高い演奏技術をもつ梓でさえ、将来のことはぼんやりとしか考えていないことを知り、「そんな考えもあるのか」とボソッと呟いたり、梓から「音楽に関わっていない久美子は想像できないけど」と言われてハッとするなど、久美子のリアクションが印象的。なかなか進路が決めきれないでいる久美子だが、もしかすると、少しだけ何かに気づいた瞬間だったのかもしれない。ちなみに久美子と梓が会った宇治橋のシーンには大量の虫が発生していた。これは「トビケラ」で、現実の宇治橋でも同じ現象がよく見られるなど、京都アニメーションらしい芸の細かさが光っていた。これにはSNSでも「トビケラまでがリアルw」「今の時期、現実もこんな感じです」と驚きの声があがっていた。
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https://abema.tv/video/title/106-1zxpewrca-r
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https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/sound-euphonium
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https://fod.fujitv.co.jp/title/90of/
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