映画「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」の全国規模での上映終了を5月23日(木)に迎えることを受けて、フィナーレ舞台あいさつをキラとカガリの誕生日でもある5月18日に都内で開催。保志総一朗、田中理恵、石田彰、下野紘、福山潤、福田己津央監督が登壇した。
興行収入50億円が目前…福田己津央監督「夢のような数字」
1月26日に全国353館で公開された本作は、ガンダムシリーズ最高の大ヒットスタートを飾り、2月9日からは4DX、MX4D、Dolby Cinema(R)の上映も開始。何度もリピート鑑賞するファンが続出し、公開から18日間(1月26日~2月12日)で観客動員163万人、興行収入26.8億を突破し、1982年公開の「機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編」(23億円)を超えてガンダムシリーズ劇場公開作品の中でNo.1の興行収入を更新。公開から113日間(1月26日~5月18日)で興行収入47億円、観客動員280万人を突破した。
全国規模での劇場上映終了に向け、これまでの超ロングラン大ヒットを共に祝おうと大勢のファンで満員となり、溢れんばかりの拍手に包まれた中で、保志らが登場して舞台あいさつがスタートした。
興行収入50億円が目前ということがMCより伝えられると、監督は「みんな切りがいいのが好きですよね(笑)。でも本当にここまで応援してくれてありがとうございます。夢のような数字ですよ、まずそこは感謝しないと」とシリーズNo.1大ヒットへ感謝の思いを述べる。
また、超ロングラン大ヒットについて反響を問われると、保志は「演じている側からすると作品を客観的に見られない部分あるんですが、周りの反響を聞いていると、これだけキャラクターがいるので、期待していたポイントや魅力が違っていたり、推しキャラがいたりなど、それぞれの楽しみ方があるんだな思いました」と回答。
田中は「担当の美容師さんが、『ガンダムSEED』が始まったころに生まれて、その当時『SEED』好きのお父さんの影響で物心ついた時からファンとおっしゃってくれた方がいらっしゃいました。父から娘、息子へつながり、世代を超えて楽しんでもらってるんだなと感動しました」と実体験を振り返った。
福山潤「SEEDシリーズはエンターテインメントとしての器が大きい」
石田は「キャラの見せ場も魅力の一つですが、コズミックイラという架空の時代に起こった架空の戦争を描いているにもかかわらず、現実視してしまうテーマを描いていることが、20年たってもこんなに皆さんに受け入れてくれる根底にあるんじゃないかなと思います。現実が架空の世界に似通っちゃだめだろと思いつつ、それがまた人間の業なんだろう、だから無意識的に受け入れやすいんじゃないかと思います」と語ると、監督は「やっぱり君(石田)はアスランだね」とすかさず愛のあるツッコミ。
下野は「長所や短所があっても、みんな必ず何かしたら欠点がある人間臭さがそれぞれのキャラに存在するから、そこに魅力を感じるんじゃないかなと思います。皆さんにどれだけ嫌われても僕だけはオルフェを好きになろうと思います!」とキャラ愛をアピールする。
本作のイベントで初登壇となる福山は「見る側だったのが、いつの間にか関わらせていただき、SEEDシリーズはエンターテインメントとしての器が大きいなと感じました。人間ドラマや愛憎劇など面白いと思えるところをふんだんに入れ込んでいて、懐が広いなと印象を受けてました」と語ると、監督は福山が演じた早口のせりふが特徴のアルバートにちなんで、「相変わらず、早口ですね」と思わずツッコミを入れていた。