コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、誰しも1度は経験がありそうなあの現象を描いた漫画『家では可愛くみえても外だと別人に見える現象』をピックアップ。作者である漫画家のうみの韻花さんが、2024年4月15日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ、2.8万件を超える「いいね」や反響が多数寄せられた。本記事ではうみの韻花さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
家ではかわいい私だったのに…
「あれ?今日の私盛れてる?」家を出かける前、メイクをしてた自分の顔を見る女の子。鏡に映った自分は、心なしかいつもよりメイク映えしているように見える。肌の調子が良かったのかメイクの腕が上振れたのか、お出かけ前から心がウキウキするような瞬間だ。
しかし外に出て、駅のホームや構内に設置されている鏡に映った自分を見た彼女は「誰…?」と茫然自失。なぜか外で見た自分の顔は、先ほどまでの盛れていた自分とは別人のように見えた。最初に「盛れてる」と思わせてからのギャップだけに、心にクるものがある…。
同作のエピソードに共感した人からは、「どちら様…」「あれは何故???」「あるある」「一体何が違うんだろう」「わかりみが深すぎる」「私だけじゃなかった!」といった悲痛な叫びがこだましている。
こだわりは“ビフォーとアフターの顔が別人のように違うギャップ性”
――『家では可愛くみえても外だと別人に見える現象』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
家でメイクをして「あれ?今日の私いつもよりかわいい?」と思った時に、いざ外出して外に置かれてる鏡を見ると「全然かわいく無いじゃん!」とショックを受けることが最近多かったので漫画にしました。この現象は私だけに起こることなのか、世間の反応も知りたかったので…!
――駅の鏡で自分の姿を見た時の表情に共感を覚えました。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
ありがとうございます!やはりビフォーとアフターの顔が別人のように違うギャップ性にこだわりました!また、「現実的だけどギャグタッチで面白い」と明るい気持ちで皆さまに読んでいただけるように描きました。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
2コマ目の「誰…?」とつぶやく鏡に映るシワシワで目が死んでる私の表情が個人的に気に入ってます(笑)別人過ぎる姿に立ち止まり、その場で呆然としているのが一瞬で伝わってくるので…!
――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか。
主に整形や美容に関するエッセイ漫画を描いているのですが、その当時自分自身が感じた事や、細かくメモ書出して漫画にして描いてます。あとはSNSで話題になっている投稿などを見て、それに対する自分の意見も漫画にして描くようにしてます。
――作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか。
イラストのギャップを大事にしています。例えば1ページ2コマのみの漫画の場合、1コマ目はデフォルメの可愛い絵で、アフターは劇画調のギャグタッチの絵を描くなどですね…!劇画調タッチの時はペンの種類も変えてシワの一つ一つ細かく刻むように描いてます。また、ルッキズムについて漫画を描く上で、誰かの容姿を批判したり悪口を言うなど読み手側が不快になる物は描かないようにしてます。
――今後の展望や目標をお教えください。
男女問わず整形や美容をテーマとした漫画を少しでも多くの人に見ていただけるよう、これからも漫画を沢山描き続けていきます。「整形・美容の漫画家といえば、うみの韻花」と世間に認知されるほどになれるよう、頑張ります!
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
いつも応援して下さりありがとうございます!皆さまのコメントやいいね…その一つ一つが私の漫画を描く原動力になってます。今後も温かく見守って下さると幸いです…!