紀元前1万年の世界を舞台に、命がけのサバイバルを繰り広げながら離れ離れになった家族との再会を目指すSFドラマ「ラ・ブレア」。本記事では、物語の始まりを描いたシーズン1のあらすじや見どころについて振り返っていく。
大都会に巨大穴が突如現れる…「ラ・ブレア」シーズン1のストーリー
ある日の平和なロサンゼルスの朝。高校生の兄妹・ジョシュ(ジャック・マーティン)とイジー(ザイラ・ゴレッキ)は、母親のイヴ(ナタリー・ジー)が運転する車に乗り、いつものように学校へ向かっていた。
ラ・ブレア地区で信号待ちをしていたその時、どこからともなく轟音が鳴り響き、地面が割れて巨大な陥没穴が出現する。人々がパニック状態に陥る中、街全体が巨大なブラックホールのような穴の中に次々と吸い込まれていく――。
ジョシュとイヴもその陥没穴に吸い込まれてしまい、地上にはイジーが取り残されたことで、家族は離れ離れになってしまうのだった。
そこでイジーは、元空軍パイロットで別居中の夫・ギャヴィン(オーエン・マッケン)に助けを求めることに。ギャヴィンは過去の墜落事故の後遺症により長い間謎の幻覚に悩まされていたが、いつしかその幻覚で救助を待つ妻・イヴと息子・ジョシュの姿を見るようになっていた。
“2人が生きている”と確信したギャヴィンは幻覚に導かれるように決死の救助作戦に出る。しかし政府関係者はこの現象に関する“ある事情”を抱えているようで、国民にそのことを隠すため、ギャヴィンたちの作戦を必死で止めようとする。
しかしそんな中、政府関係者の中にもギャヴィンの協力者が現れ、いつしか彼は“消えた人々を救出する”という国家規模のミッションを背負うことになるのだった。
一方、イヴとジョシュが穴に落ちて行った先には、紀元前1万年のロサンゼルスが広がっていた。そしてイヴたちの他にも穴に落ちた生存者たちがおり、彼らは家に帰るために協力し合いながら脱出方法を探す。しかし、そこには当然野生動物たちも野放しにされており、非常に危険な状況だった――。
その後、物語は地上と陥没穴の先(紀元前1万年の世界)での出来事が交互に描かれ、お互いの苦悩や家族への想いが錯そうする内容になっている。
18~49歳の視聴者数において“2021年秋ドラマNo.1”を記録
物語はやがて、紀元前1万年の現地で生きる集団も登場し、彼らの存在が父親のギャヴィンに深く関わることになる。飛行機の設計者・レベッカ(ミンチュー・ハイ)からヒントを得たギャヴィンは、一連の出来事との関連性を探るため、自らの過去について調べ始めるのだが、その中で衝撃的な事実にたどり着く――。
シーズン1では、ギャヴィンに関する衝撃の事実が明かされたシーンがハイライトとなり、物語は一旦完結を迎えた。そんな本シーズンは放送当時、アメリカにおける“18~49歳の視聴者数が2021年秋ドラマNo.1”を記録するほど話題を呼び、シーズン2、そしてシーズン3と続くシリーズドラマとなっている。
ちなみにシーズン2では、シーズン1で交錯した時代がさらに複雑に絡み合い、家族はさらに困難な状況に。また、紀元前1万年だとは信じがたい、謎の“巨大タワー”が出現する――。そして4月26日より配信されたシーズン3では、ジョシュら家族がついに再会を果たす。しかし、元の時代に帰れるタイムマシンが壊れ、イヴだけが別の場所に飛ばされてしまう――。
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