現地時間の2月12日(金)〜28日(日)の17日間にわたり開催される「バンクーバーオリンピック」。そのNHKでの放送を盛り上げる、NHKバンクーバーオリンピック放送テーマソング「BLESS」を歌うL'Arc〜en〜Cielが13日、東京・NHKホールで行われた“オフィシャル映像収録”でテーマソングを初披露。また、曲に込めた思いなどを語った。
NHKオリンピックテーマソングといえば、ゆずの「栄光の架橋」('04年・アテネ大会)、平原綾香の「誓い」('06年・トリノ大会)、Mr.Childrenの「GIFT」('08年・北京大会)などが記憶に新しい。世代や性別を超えて幅広く支持されるアーティストであること、スポーツの魅力や感動を独特の表現力で伝えられることを最大のポイントとして、今回はL'Arc〜en〜Cielが選ばれた。
作詞作曲を担当したボーカルのhydeは「幼いころから一生懸命やってきて、やっとその舞台(オリンピック)に立つ、という流れが感動的。“夢が現実になる瞬間”をみんなが見ることはなかなかないので、そういう雰囲気を形にしたいなと思いました」とコメント。
「BLESS」は、L'Arc〜en〜Cielとしては約1年半ぶりのシングル。ファンにとって待望の新曲となるが、ギターのkenは「(4人での活動のない期間は)お互い何をしてるのか知らないんです(笑)。今回は、オリンピックのテーマソングというお題をもらって、そこでどういう曲が(メンバーから)出てくるか? というのも面白かった」と、4人での作業の楽しさを述べ、ベースのtetsuyaは「オリンピックの感動を倍増させられるような名曲に仕上がればいいなと思ってレコーディングしました」とレコーディングの様子を語った。
演奏については、「(冬季オリンピックには)風を感じる。風をはためかせてなのか、風を受けてなのかは分からないですけど、そういうフレーズが弾けたら…」(ken)、「フィギュアスケートの選手が氷に残すラインがきれいだなと思って。そういう、なだらかな感じが想像できればいいなと思ってドラムをたたきました」(yukihiro)、「壮大なバラードではあるんですけど、意外にベースだけ聴くとロックしてるというかドライブ感があって。地味に頑張ってる、見えないとこで頑張ってる、みたいなところはスポーツと重なる部分があるのかな」(tetsuya)と、それぞれのポイントを。
tetsuyaの発言を受けて、アーティストとアスリートの共通点が話題になり、hydeは「僕らはものを作る仕事ですが、やっぱりファンの人がいて成り立っているのが大きい。アスリートの人たちも(選手)個人が目立ってしまいますが、実は周りの人が一生懸命支えていたりする。一番すごいのは日本中の人が応援していて、そこはちょっと僕らとは違うんですが…ファンとのつながりというか、周りの人を巻き込んで、その場に立っているというのがすごく似てるなって思ってました」と熱く語った。そんなhydeは、「スピードスケートの高木美帆さん。最近知って、かなり温かい目で見ています。(15歳でオリンピック出場って)夢かなうの早くね? みたいな(笑)。どういう活躍をしてくれるか気になります」と期待を寄せた。
なお、この日収録された映像は、2月14日(日)放送の「MUSIC JAPAN」(NHK総合)やNHKのオリンピック関連番組で放送される予定。
2月12日(金)〜3月1日(月) NHK総合ほかで放送
「MUSIC JAPAN」
毎週日曜夜11:30-11:59 NHK総合で放送中
※1月17日(日)は放送休止。この日収録された映像は2月14日(日)に放送。なお、L'Arc〜en〜Cielは1月24日(日)放送分にも出演する