江戸川乱歩生誕130年を記念して、BS松竹東急(全国無料放送・BS260ch)では「江戸川乱歩の美女シリーズ」全33作品を4月より毎週日曜日に放送中。天知茂演じる探偵・明智小五郎の冴え渡る名推理に複雑怪奇な難事件、妖艶な美女のお色気シーンなど、見どころ満載の同シリーズ。本記事では、6月放送の6作品を紹介するとともに、注目作品の見どころなども掘り下げていく。
今なお愛され続ける「江戸川乱歩の美女シリーズ」とは
1977年~1994年にかけて「土曜ワイド劇場」(テレビ朝日系列)にて放送された、「江戸川乱歩の美女シリーズ」は、由美かおる、片平なぎさ、ジュディ・オングらが演じる“美女”たちと絡んだ事件を、名探偵・明智小五郎(天知)が解決していくストーリーだ。1986年からは北大路欣也が、1992年からは西郷輝彦が明智小五郎を演じた。
江戸川乱歩作品の中では“大人向けの作品”として放送されており、妖艶な美女たちの艶かしさに圧倒されるシーンも盛りだくさん。明智小五郎が事件を巧みに推理し、変装しながら犯人を突き止め、犯人に詰め寄りながら自らの正体を明かす――というのがお決まりのパターンとなっている。
途中犯人を追跡するシーンでは、大掛かりなセットを使用したカーチェイスを繰り広げたり、ヘリコプターを利用してロープウェイからの脱出を試みたりと、ド派手なアクションシーンが描かれているのも特徴の一つだ。
6月放送のラインナップを一挙紹介
6月1日(土)昼12時30分からは記念すべき第1作「氷柱の美女」(美女役・三ツ矢歌子)をアンコール放送。美しい未亡人・柳倭文子をめぐって岡田と三谷の2人の男が決闘をする。そんな中、岡田が失踪し、同時に倭文子の身辺で顔の焼けただれた謎の男が暗躍する。その男は倭文子を捕らえ、氷柱の中に閉じ込めようと画策。そこで明智は体を張ってその男と対決することに――。
6月2日(日)昼3時からは「赤いさそりの美女」(美女役・宇津宮雅代)を放送。「燃える女」という映画の主演女優を決めるコンテストが行われる最中、奇妙な連続殺人事件が発生。犯人は明智に化けて犯行を繰り返していた。そして犯人の目的や正体を探っていく明智に、最大の危機が迫る――。
6月9日(日)昼3時からは「大時計の美女」(美女役・結城しのぶ)を放送。三浦半島に建つ時計館で老婆の幽霊が現れ、“天国”と“地獄”という謎の文字が刻まれた。館の真意を確かめるため、明智のもとに依頼が舞い込んでくる。さらに、絶世の美女が時計館を訪れ――。
6月16日(日)昼3時からは「黄金仮面II 桜の国の美女」(美女役・古手川祐子)を放送。怪盗アルセーヌ・ルパンの再来と恐れられた、明智最大のライバルが白銀氏愛蔵の名画“ルノアールの裸婦”を狙って日本に姿を現す。そして二人の対決が繰り広げられる中、黄金仮面の計略によって、明智は命まで奪われそうになる――。
6月23日(日)昼3時からは「エマニエルの美女」(美女役・夏樹陽子)を放送。有名推理小説家・大河原義明が主催する犯罪研究愛好会に招待された明智と波越警部。愛好会では本物の連続殺人の舞台へと変貌を遂げ、被害者には謎の白い羽根が送られた。死者が蘇る時、隠された真実が明らかになる――。
6月30日(日)昼3時からは「魅せられた美女」(美女役・岡田奈々)を放送。アイドル歌手の沖晴美が芸能プロ社長・伊勢の妻から嫉妬され、自殺偽装計画の末、浴室に無残な死体となって発見された。そして晴美の兄で天才棋士の良介と伊勢が出会ったことで、さらに悲劇が加速する――。
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