コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、漫画家のジェントルメン中村さんによる『全人類が野球選手になってしまった異世界』だ。
同作はマンガワンや裏サンデーで連載中の『球神転生』第1話にあたる作品。中村さん自身のX(旧Twitter)に投稿されると、今までにない設定の野球漫画に刺さった読者が多かったようで3.2万の「いいね」が寄せられている。
そこで作者である中村さんに、同作を描いたきっかけや、こだわった部分について話を伺った。
野球を中心に教育される「80億総野球人時代」
舞台は、80億総野球人時代を迎えたことにより、野球至上主義になった世界。
ある日、投京部導夢小学校に三塁手「永遠島魅州太(とわしまみすた)」が転校してくる。早速1時間目の授業ではノックのテストがおこなわれ、永遠島は見事なグローブさばきを見せて100点を獲得。彼のプレイを見て興奮したクラスメイトの「雨宮」は、座学の授業中にもかかわらず、ノートに絵を描き始める。雨宮は世界一の「絵描き」を目指していたのだ。
しかしクラスメイトの告げ口によって絵を描いてることが発覚し、担任の先生が軽く注意したところで、投京都選抜の18番「波場」がやってきて、「厳罰に処すべしっ!!」と抗議。暴力に近い行動が目立つ波場に対し、先生も「やりすぎだぞ」と注意するも、波場は先生に「文句あるならボクと…キャッチボール(おはなし)しませんか」と提案する。
先生は彼の球格(レベル)に圧倒されてねじ伏せられ、さらに波場の雨宮に対する暴力がエスカレート。その時、助けに入ったのが永遠島だった。そして、彼は波場に「投VS打(イッキウチ)」を申し出て…。
「野球至上主義」という大胆な世界観が描かれた同作には、読者から「笑える描写が多いうえに、野球を通じての熱い戦いにハマった」「ついに野球漫画に新時代到来」など好評の声が相次いでいた。
大谷翔平選手に活躍を知って至った境地は「野球マンガは何を描いても何でもアリ」
――そもそも『球神転生』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
少年野球マンガを描いてほしいと担当編集から依頼がありました。構想期間中、大谷翔平選手が現実離れした活躍するのを見て、「これは、もはや野球マンガは何を描いても何でもアリだな」と思ったのがきっかけでこの形になりました。
――『全人類が野球選手になってしまった異世界』を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
世界観の破天荒さとスポーツ漫画としての面白さの両立です。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共に教えてください。
小学校の時間割です。この漫画の世界観が一発で伝わると思うので。
――話が少し逸れてしまいますが、ペンネームである「ジェントルメン中村」は、どのような経緯で名付けたのでしょうか。
DJマスターキーさんの『HIP HOP GENTLEMEN』という曲が好きだったので。
――今後の展望や目標をお教えください。
『球神転生』をどんどん面白くして無限に続けることです!
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
『球神転生』1巻発売致しました!!ご購入何卒よろしくお願い致します!!
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