コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、モラハラを受けている主婦が宝くじで3億円当たったという様子を描いた『夫からモラハラを受けている主婦が宝くじで【3億円】当たった話』をピックアップ。
作者のちなきちさんが5月25日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ反響を呼び、3.6万以上の「いいね」が寄せられ話題を集めている。この記事では、ちなきちさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについてを語ってもらった。
宝くじの高額当選から生まれるある家族の話に反響
主人公は36歳の夫・圭太と小学校4年生の息子・想太と暮らす妻の加奈子。加奈子はパートで働いているが、夫からは「たかがパートでしょ？」「誰の稼ぎで生活してると思ってんのさ！」などとモラハラを日常的に受けていた。
また、息子の育児に対しても一方的な意見を押し付けられ、さらに息子の話から派生しいつも加奈子は加奈子自身の過去を否定されてきた。加奈子が涙を流せば「ごめん」と抱きしめられるだけ。ずっと傷ついてきた加奈子は、もう夫のどこが好きで結婚したかも思い出せなくなっていた。
ある日、ママ友から1年前にすすめられた宝くじ売り場で購入した宝くじが当選していることに気づく。生活費のチェックも細かく管理され、自分の飲み会は棚に上げてママ友とのお茶会も否定される日々に、加奈子は「このお金はあの人に渡さない」と強く思うのだった。
作品を読んだ読者からは、「全部読んだけどなんか色々考えさせられる」「旦那さんのモラっぷりが凄くて、読んでてハラハラする…」「ママに入り込んじゃって途中からずっと涙」など、反響の声が寄せられている。
作者・ちなきちさん「加奈子がどんな風に感じたのか読者に委ねる描写にすることを意識」
――『夫からモラハラを受けている主婦が宝くじで【3億円】当たった話』は、どのようにして生まれた作品ですか？きっかけや理由などをお教えください。
インスタでフォロワーさんからエピソードを募集した際に頂いた題材です。
宝くじで高額当選するなんて夢みたいなことが起きていながらも、それが原因で葛藤が生まれたというのが印象的で採用させていただきました。
――今作を描くうえで、特に心がけているところ、大切にしていることなどをお教えください。
台詞やモノローグをなるべく少なくしたことです。
妻の加奈子がどんな風に感じたのか読者に委ねる描写にすることを意識していました。
また夫を完全な悪人にしなかったこともこだわりです。良い面も悪い面もあるほうが人間臭いかなと思いました。
加奈子に対しても不完全な部分を意図的に作っていたので、そこを指摘していただけると嬉しかったですね。
――今回の作品のなかで、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
不倫相手が夫に写真を投げつけ、職場の人から冷ややかな視線を向けられるシーンです。
今までのフラストレーションも相まって楽しかったです。
――「僕と帰ってこない妻」や「その人って本当にママ友ですか？」など、夫婦や家族の作品を多く描いていらっしゃいますが、理由があればお教えください。
インスタのアカウントをフォローしてくださっている方の9割が20代後半から30代の女性でママさんが多い為です。身近な家族をテーマにした作品だと私も描きやすいですし、共感のコメントを沢山いただけることも嬉しいのでその辺りをターゲットにしています。
――ちなきちさんご自身や作品について、今後の展望・目標をお教えください。
できるだけ長く漫画を描いていたいですね！そして夢はでっかく、ドラマや映画などの映像化です！
――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
日々の貴重なお時間を頂けていること、本当に感謝しております！
今後も楽しんでいただけるよう頑張ります！
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
