永野芽郁と佐藤健が、6月11日に都内で行われた映画「はたらく細胞」製作発表会に出席。メガホンをとる武内英樹監督と共に撮影を振り返り、演じる上で大変だったことなどを語った。
「はたらく細胞」が実写映画化
同映画は、体内細胞を擬人化して描くという斬新な設定で、「このマンガがすごい! 2016」オトコ編第7位獲得、アニメ化されると大ブームを巻き起こした清水茜氏の同名コミックが原作。人間の体の中を舞台に繰り広げられる“世界最小の物語”を、日本映画最大のスケールで描く。永野は立派な赤血球になることを目指し、体内の各器官に酸素を届けるため奮闘する主人公の1人・赤血球を、佐藤は外部から体内に侵入した細菌やウイルスなどの異物を排除するもう1人の主人公である細胞・白血球(好中球)を演じる。
連続テレビ小説「半分、青い。」(2018年、NHK総合ほか)以来約6年ぶりの共演となる2人。赤血球を演じる上で大変だったことを聞かれ、永野は「初日にちゃんと感情を入れて演じるシーンがあったんですけど、横を見たら真っ白な人がいるわけじゃないですか(笑)。健さんとは久しぶりの再会でもあって、前回共演してから5、6年ぶりにお会いして会った姿が真っ白だったので、真剣なシーンなのにどうしても私は笑いが止まらなくなるという現象が起きて大変でした」と吐露し、顔も髪も真っ白な白血球姿の佐藤に笑いをこらえるのが大変だったと明かす。
それを受けて佐藤は「光栄ですね」と言いつつ、「確かに俺は真っ白で面白かったと思うんですけど、意外と永野さんの赤血球のほうも面白い。ちょっと髪がはねていて、何あの帽子は?」とトレードマークの赤い髪と帽子をイジると、永野は「えっ、かわいいじゃないですか?」と返し、佐藤は「うん…かわいいです。ジワジワきます」と目尻を下げていた。
佐藤、永野のオーラに「『これが華か!』って思いました」
また、永野と久々の共演ということについて聞かれた佐藤は「赤血球(役の俳優)ってものすごくたくさんいるんですよ。たくさんいるんだけど、それぞれ個性があって。いろいろな赤血球、細胞があって。それでも永野さんはすぐに分かったんですよ。大衆の中にいても。これが華か!って思いました」と絶賛すると、永野は「褒め上手なんです(笑)。健さんは本当に褒め上手で、ありがとうございます」と、慣れた様子で軽く受け流していた。
今作は佐藤演じる白血球の激しいアクションシーンも見どころの一つ。アクション演出については、佐藤の提案で映画「るろうに剣心」シリーズでも知られる大内貴仁氏が担当しているそうで、佐藤は「こういうちょっとすっとぼけた、子ども向けの作品だからこそ、アクションは本格的なほうが映画としてメリハリがついて面白いかなと」と、あえて本格アクションを見せるために大内氏との再タッグを望んだことを明かす。
続けて「こんなにすごいアクションをしている人が、普段は面白い、そういう映画のほうがかなり楽しい映画になるなと思って。『るろうに剣心』から時間がたってやったんですけど、逆に『るろうに剣心』以上のアクションを見せないと自分がやる意味ないなって。だから結構頑張ったんですよ」と自信をのぞかせると、永野は「格好良かったです!前作でご一緒した時はアクションシーンなんてなかったので、今回キレッキレに動かれていたり、(自分は)赤血球なんで、白血球さんに守ってもらうこともあったりして。その時の私を全力で守ってくれる姿にもキュンとしました」と、佐藤の真骨頂でもある本格アクションを称賛していた。
映画「はたらく細胞」は2024年12月に全国公開予定。
◆取材・文・撮影=月島勝利(STABLENT LLC)