新垣結衣、早瀬憩とのW主演作の反応に感激「槙生と朝の生活が今もどこかで続いていると感じてくれてうれしい」<違国日記>
映画「違国日記」の大ヒット御礼舞台挨拶が6月13日に実施され、W主演の新垣結衣と早瀬憩、監督の瀬田なつき、本作のインスパイアソングを担当した十明が登壇した。
2023年6月に惜しまれながら完結した大人気漫画を映画化
本作は、「さんかく窓の外側は夜」など多くの作品を生み出したヤマシタトモコの同名漫画を原作とするヒューマンドラマ。人見知りな35歳の小説家・高代槙生(新垣)と、そのめいで15歳の高校生・田汲朝(早瀬)という対照的な二人の同居譚を描く。
互いになかなか理解し合えない寂しさを抱えながらも、二人は丁寧に日々を重ね生活を育むうちに、家族とも異なったかけがえのない関係になっていく。まったく性格も異なる二人の交流を軸に、他人との関わり合いや大人が抱える正直な悩みを、鋭くも優しい視点で炙り出す。
満員の舞台挨拶に喜び…新垣「席が埋まっているのを見るととてもうれしい」
公開1週間後にも関わらず、満員の観客の前で行われた今回の舞台挨拶。新垣は、「皆さんが劇場に足を運んでくださって、このように席が埋まっているのを見るととてもうれしいです」と感謝を。早瀬は「映画はいかがでしたか?」と観客に尋ね、拍手喝采を受けると「うれしいです!」と声を弾ませていた。
本作は台湾、タイ、韓国での劇場公開だけでなく、上海国際映画祭、台北映画祭での上映も決定している。このような広がりに新垣は「なんだかすごいですね!もう日本を飛び出て海を渡り、海外の方々に見ていただけるということで。海外の皆さんにどのように感じていただけるのか楽しみ。反応を聞くことが出来たらうれしいです」と、海外での反応に興味津々。早瀬も「日本だけでもこんなにもたくさんの皆さんに見ていただけているのに、海外の方々にも見ていただけると思うとうれしくてワクワクします」と喜色満面だった。
一方、プチョン国際ファンタスティック映画祭に参加することが決まっている瀬田監督は、「上映後に観客の方とQ&Aがあると思うので、どんな風にこの映画を感じてもらえるのか気になります。楽しんでもらえたらうれしい」と明かし、「反響、ご報告いたします」と新垣と早瀬に約束。これに二人は「待っています!」と期待していた。
SNSに寄せられた感想に、早瀬「自分と同じ世代にも映画が届けられている」
映画の公式SNSで実施中の感想投稿キャンペーンには、さまざまな声が寄せられている。新垣は「見る人によって違う視点や違う感じ方をしてもらっていて、槙生と朝の二人の生活が今もどこかで続いていると感じてくれている方もいてうれしいです。思った以上に反響が多くて私も驚いています」と、観客の反応を肌で感じている様子。
早瀬も「たくさんの感想を頂けていることにうれしさと同時に驚いてもいます。私と同じ学生世代の方も映画を見てくれていて、そのコメントを見ると自分と同じ世代にも映画が届けられているんだとうれしいです」と、同世代の学生への広がりに手応えを得ていた。
また新垣は、本作のティザービジュアルにも使用された海のシーンに触れ、「あのシーンは画も背景も素敵で、槙生と朝にとっても成長したシーンで、一歩前進した場面でした。お互いに一人の話をしてるけど、違うものが見えていて、人はこんなにも多面的で見えているものが全てではないし、それを否定しない。朝のセリフで成長を感じて、演じながら新垣結衣としてもじんわりと伝わってくるものがありました。原作にはないオリジナルのシーンですが、大事にしたいシーンでした」と振り返る。
早瀬も「撮影中もあり得ないくらい穏やかで、波の音も聞こえて景色もきれい。あのシーンがあったからその後の駐車場のシーンにも繋がるので、とても大切な場面でした」としみじみ。瀬田監督も「時間的にもあの瞬間にしか撮れないような素敵なシーンでした」と述べた。