「スター・ウォーズ」の最新オリジナルドラマシリーズ「スター・ウォーズ:アコライト」の第4話「昼」が6月19日に配信。ラストシーンに登場し、ソル(イ・ジョンジェ)らジェダイたちをあっさり吹き飛ばした謎の“マスター”に戦慄が走った。また、同作初登場の“日本人ジェダイ俳優”にも話題が集まっている。(以下、ネタバレがあります)
ジェダイ連続殺害事件から幕開け「アコライト」
「スター・ウォーズ:アコライト」は、映画「スター・ウォーズ/ファントム・メナス(エピソード1)」より約100年前、ジェダイ黄金期と呼ばれる時代が舞台となっている原点的な作品。初回配信の第1話、第2話で、いきなり“ジェダイ連続殺害”という不穏な出来事が起こり、期待感を膨らませてくれた。
ジェダイを殺害したのはメイ(アマンドラ・ステンバーグ)。酒場でマスター・インダーラ(キャリー=アン・モス)を、ジェダイ聖堂でマスター・トービン(ディーン=チャールズ・チャップマン)を殺害した。ただ手当たり次第にジェダイを殺害したのではなく、彼女自身と因縁があったジェダイを標的としている。その原因となった16年前の事件を振り返ったのが第3話。メイとオーシャ(アマンドラ・ステンバーグ/二役)という双子の女の子は“魔女”の家系にあり、フォースと同じ力を使うことができた。その種族は“糸”を意味する“スレッド”と呼んでいたが、その力に目をつけてインダーラ、トービン、ケルナッカ(ヨーナス・スオタモ)、ソルの4人のジェダイが2人を引き取る目的でやってきた。
メイは残って魔女になることを望み、外の世界に行きたいと思っていたオーシャはジェダイになりたいと願った。オーシャがソルたちと共に故郷ブレンドクを離れる直前、メイがオーシャを閉じ込め、火を放ち、一族は全員死亡。オーシャはソルに助けられるが、メイは落下し、死亡したと思われていた。しかし、メイは生きていたのだ。
生き別れとなったメイとオーシャ。お互い、死んだものだと思っていたので、第3話で再会した時には驚きを隠せなかった。メイが生きていたことが分かったことで、16年前にやってきた4人のジェダイへの復讐という彼女の目的も判明。
第4話、ウーキー族のジェダイ、ケルナッカに狙いを定めたメイは、彼の住む惑星コーファーの深い森の中にカイミール(マニー・ジャシント)と共に向かった。カイミールは貿易商として生計を立てる密輸業者で、ジェダイ殺害を企てた“マスター”と呼ばれる人物とのつながりを持っている。一方、ソルたちもケルナッカを守るべく、コーファーに向かった。オーシャは、メイのことをソルたちジェダイに任せようと思っていたが、ソルに説得され同行することに。
ソルがオーシャに「メイには善の心が残っている」と話していた通り、メイは迷いがあった。マスターに言われ、武器を使わずに4人のジェダイを殺害するという目的を果たそうとしていたが、オーシャが生きていたことが分かったことで考えが一変。「マスターよりもオーシャが大事」と、ケルナッカ殺害をやめて投降し、ジェダイたちに罪を認めることを決意する。ジェダイたちに“マスター”のことも話す覚悟だ。カイミールを置き去りにして、ケルナッカに会いに行ったメイだったが、メイが到着する前にケルナッカは何者かに殺害されていた。
メイは、“マスター”の仕業だと分かった。そう気付いた時、ソルたちがケルナッカの家の前までやってきた。彼らにこの状況を知られたら、ジェダイ連続殺害の犯人として追われているメイがケルナッカも殺害したと思われてしまう。
第4話のタイトルが「昼」だが、この瞬間に日が暮れ、“夜”へと変わった。そして、ソルたちの背後に音もなく現れたのが、黒いマスクで顔を隠した“マスター”。赤いライトセーバーを取り出し、オーシャを斬り付けるのかと思ったが、彼女を横に投げ飛ばし、ライトセーバーを持って向かってくるジェダイたちを“フォース”の力でまとめて吹き飛ばしてしまった。
折り返し地点で大きな動きが
全8話ということで、ちょうど折り返し地点となるが、ここで謎だった“マスター”が登場。しかも、歴戦のジェダイたちをいともたやすく吹き飛ばしてしまうところを見ると、その強さは桁外れだと分かる。第4話の終盤で、一気に物語が動いた。
第3話で描かれていた16年前の出来事で、本当にメイが放った火が原因で一族が全滅したのか、メイがオーシャを閉じ込めた理由は他にあったのではないか、一族が全滅したことにジェダイたちが関与していたのではないかなど、疑惑というか、不明な点があったのは確か。
今回もソルの発言に含みがある、あるいは何か隠しているのではないかと思われることがあった。例えば評議会の中で「メイが3人を狙ったのは」と発言。ヴァーネストラ・ロウ(レベッカ・ヘンダーソン)に「4人よ。あなたもでしょ」と即ツッコまれていたが、自分が標的に含まれていないという何か確証があったのではないかと勘繰ってしまうシーンだった。さらに、メイを追っている最中にオーシャが「今度こそ、メイと向き合う勇気が湧いてきた」と話すが、ソルは「メイと向き合うわけじゃない、自分の過去と向き合うんだ。お前も私も。メイを見つけて船に連れていったら全て説明する」と返している。この会話だけでも、オーシャに言っていない秘密があることは明らか。やはりソルが大きな鍵を握っていると思っていいだろう。
SNSには「メイが改心した展開は意外だった」「ラストシーンで全部持ってかれた。第5話が待ち遠しい」「いよいよ黒幕登場」「続きが気になる」といった今後の展開を期待する声が多く見られた。
また、ソル、オーシャたちと一緒にケルナッカのもとに向かうジェダイ集団の中に、“日本人ジェダイ”がいることも明らかに。それはハリウッド映画でスタントや俳優を務めている大島遥で、自身のX(※旧Twitter)では「遂に大島ジェダイ出たそうです!自分のSW知識はファンの方の足元にも及ばないので人伝てではあるのですが、どうやら史上初の日本人ジェダイらしい?とのことで!感謝感激雨あられ、今まで頑張って来てよかった…!まさか自分がジェダイになれる日が来るとは」と喜びの気持ちをポストし、ファンから「凄いですね!」「日本人の誇りです」「しかと拝見しました」などのリプライが寄せられている。
「スター・ウォーズ:アコライト」は毎週水曜に最新エピソードをディズニープラスで日米同時独占配信中。
◆文=田中隆信
https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/the-acolyte/
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