「我らがキム・サンをお助けください…」
自ら手を汚し、非道なこともさんざんしてきたサムシクにとって、常に日なたを歩き、理想に真っすぐ突き進むサンは“希望”そのもの。過去の罪や、しがらみから逃れることのできない自分にはないものを、サンは持っている。だからこそサムシクは、サンにほれ込みすべてを賭けてきたのだろう。
自分はどうなっても、サンの中にある希望の輝きだけは決して失わせてはならない。そんなサムシクの願いはただ一つ、サンに傷をつけないこと。「我らがキム・サンをお助けください…。勉学しか知らない人間です。本当に賢くて、使える人間なんです。キム・サンだけでも、お助けを…」。名優ソン・ガンホがその身を投げ出すようにして口にする率直な願いが胸に迫る。誰よりも純粋なのは、サムシクおじさんなのかもしれない。
サムシクとサンの涙の対話シーンに感動の声続々
一方、1話から一貫して“国家再建事業”のためだけに前進し続けてきたサンは、最後にやっとサムシクの思いを目の当たりにする。涙ながらに語るサムシクの頬を拭いながら、サンの目にも涙があふれる。夢や理想で武装するのをやめて、初めて一人の人間としてサムシクと対峙したサンの、毒気の抜けたようなあどけない表情が印象的だ。
政界を揺さぶっていたことがうそのように子どものように泣きじゃくる2人の姿に、最終話まで見守ってきたファンからは「サムシクとサンの対話に心持ってかれた…私も気がついたら泣いてた」「非情になりきれないサムシクおじさんが愛おしい」「サムシクのサンへの想いよ…切ない片想いみたい」といった感動の声が上がっている。
「サムシクおじさん」は、ディズニープラスのスターで全話独占配信中。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/uncle-samsik
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