7月期に放送されるドラマ「伝説の頭 翔」(テレビ朝日系)で、金髪に染めた派手髪に変身し初のヤンキーを演じることになった高橋文哉。ほんの数年前までは数多いる“ネクストブレイク俳優”の1人だった高橋だが、近年はドラマ・映画・バラエティーなどに引っ張りだこの人気者だ。今回はそんな高橋の軌跡を代表作とともに振り返る。
“令和初”の仮面ライダーに
2001年3月12日生まれ、埼玉県出身の高橋。2019年からスタートした「仮面ライダーゼロワン」(2019-2020年、テレビ朝日系)で仮面ライダーゼロワン/飛電或人(ひでんあると)役を演じ、一躍脚光を浴びる。
同作は令和初の仮面ライダーということもあり往年のファンのみならず多くの注目が寄せられた。また主役の仮面ライダーを務める俳優としては初の21世紀生まれということで、当時18歳だった高橋は多くの“初”を背負いながらも、プレッシャーに見事に打ち勝ち、新時代のヒーローを最後まで演じきった。
ドラマ「最愛」で見せた姉思いの弟の繊細さ
そして高橋の知名度をさらに上げた作品が、吉高由里子主演のドラマ「最愛」(2021年、TBS系/ディズニープラスで配信中)だろう。同作は殺人事件の重要参考人となった実業家の真田梨央(吉高)と、彼女の同郷の初恋相手であり事件の謎を追う刑事・宮崎大輝(松下洸平)、梨央をあらゆる手段で守る弁護士・加瀬賢一郎(井浦新)を中心に、複雑に絡み合う事件と人間模様を描いたサスペンスラブストーリー。高橋は吉高演じる梨央の弟役で事件の鍵を握る重要人物でもある朝宮優を好演した。
また同作は「アンナチュラル」(2018年、TBS系)などを手掛けるプロデューサーの新井順子氏と演出の塚原あゆ子氏、脚本はドラマ「リバース」(2017年、TBS系)で新井氏と塚原氏とタッグを組んだ、奥寺佐渡子氏と清水友佳子氏が担当しており、毎話濃密な内容が放送当時も話題となった。
高橋はヒットメーカーがそろった制作スタッフ陣や演技派俳優たちに囲まれながらも、過去の事故・事件によって心に傷と記憶障害のある優の繊細さを丁寧に演じたことで視聴者からも高い評価の声が寄せられた。