バラエティー番組など活躍の場を広げているHiHi Jetsの猪狩蒼弥が、体当たり演技を見せる映画「先生の白い嘘」(7月5日[金]全国公開)。映画初単独出演となる猪狩に演じることや作品について聞いた。
男女間の性の不条理をリアルに描いた衝撃作
自らの性に対する矛盾した感情や男女間に存在する性の格差をリアルに描いた鳥飼茜の原作コミックを実写化した映画「先生の白い嘘」。高校教師である原美鈴(奈緒)が担当するクラスの男子学生・新妻祐希を猪狩蒼弥が演じる。
「原作を読んだとき、性の不条理というテーマもありましたが、すごく複雑な思いを抱きました。ただ今回、新妻を演じる上で、その複雑と感じた気持ちがすごく重要だと知り、この作品に携わることへの責任感のようなものを感じました。触れづらい問題だからこそ、スルーしたりアンタッチャブルにして端に追いやってはいけない。僕自身、自分なりに誠心誠意向き合えたので、本作に出合えたことは意義があったと感じています」
新妻の気持ちに寄り添っていたら、自然と新妻になれていた
目立たないが人妻と不倫関係にあるとうわさされている新妻は、美鈴に性の悩みを打ち明ける。
「新妻は、不器用という言葉ではくくれない、どこか拙い人だと感じました。そこが人間らしくて愛すべきポイントでもあって。撮影は2年前だったこともあり、僕とあまり年が変わらなかったんですよ。なので共感できる部分は多かったです。何でこんなことをするの? という行動はあまりなく、僕ならここまではやらないけど…程度だったので、新妻の気持ちに寄り添っていたら、自然と新妻になれていたという感じです」