コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックし
ておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は
、日常の小さな幸せを描く『残業後、心もお腹も満福になった店〜なんかよく分からんけど〜』をピックアップ。
作者のグッドスリープさんが12月26日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ反響を呼び、いいね2.5万数以上の「いいね」が寄せられ話題を集めている。この記事では、グッドスリープさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについてを語ってもらった。
閉店前のテンションで盛り上がる中華料理店の爆笑エピソード
仕事が遅くなったある日、同僚と一緒に晩御飯を食べるために中華料理「珍珍(ちんめずら)」を訪れた。大きな声の店員のあいさつに出迎えられ、店内に入る。
店員に「ライス普通盛りを二人前」と注文すると、「今日はもうお客さん一杯来てご飯が一人分しか残ってない」とのこと。結局、ギョーザと一緒に残りのご飯をシェアすることにした。
しかし次に運ばれてきたのは、3人前はありそうな大盛りのご飯であった。山盛りのご飯に驚きながらも、「半分こしましょうか?」と提案しつつ、なんとか食べきろうとする同僚たち。
ふと見ると、注文を取りに来た店員がどこか意味ありげな笑みを浮かべている。さらに店員が運んできたものは――。
インパクト強めな、なぜか憎めない女性店員の姿に、「めっちゃ心がおなかいっぱい笑笑」「サービス満点のお店!」「いやーーおもろい女将さん」「中国四千年の閉店前テンション素敵すぎる」など、反響の声が寄せられている。
注目ポイントは“日常の小さな幸せを描いた物語”
――『残業後、心もお腹も満福になった店〜なんかよく分からんけど〜』を創作したきっかけや理由があれば教えてください。
体験談として、タイトルにもある様に満たされた気持ちになった出来事だったので形に残したいなと思いました。
――キャラクターはどのように生み出されたのでしょうか?
(私自身について)
本人そのままです。メガネの形はほんとはも少し四角っぽいタイプです。
(漫画に出てくるキャラクター全体について)
実際にあった空気感を漫画にしたいので、特に誇張することなく描いているつもりですが、万が一特定されて迷惑をかけないようにキャラクターのデザインは意図的に変えています。
――作画の際にこだわっている点や「ここを見てほしい」というポイントがあれば教えて下さい。
自分の中では漫画が2パターンあって、どこにでもありそうな出来事をこねくり回して描く時と、空気感を共有したいのであまり誇張せず描く時とがありますが、この漫画は後者になります。ちょっとリアルな空気を感じてもらえたら嬉しいです。
――本作の中で特に思い入れのある(気に入っている)シーンやセリフはありますか?
強いて言えば、ちょっと口調も強めのお母さんだったのですが、言葉の節々に優しさを感じる方でした。
「仕事ごくろうさん!」という台詞は創作ではなく実際言われたもので心に残っているのですが、「こんなお母さんいいな」と感じてもらえるキーワードになっていたらいいなと思います。
――イチから世界観を創り上げ物語を展開していくうえでこだわっている点や特に意識している点がありましたら教えて下さい。
創作ではなく、実体験を元にして描く事が多いのですが、世界観というより空気感が伝わる漫画を目指して描きたいと思っています。
――今後の展望や目標がありましたらお聞かせいただけますか。
個人的には面白いと思っている事も、絵に落とし込むと「伝わらないかな」と断念する話もあります。その点は自分の力不足もあると思いますので、もっと雰囲気や空気を伝える力をつけられたらと思います。
――作品を楽しみにしている読者やファンの方へメッセージをお願いします。
いつも有り難うございます。読後少しほっこりするようなエピソードを今後も描いていけたらと思いますので、肩の力を抜きたい時に思い出して読んでもらえると嬉しいです。