与田祐希“リコ”、遺品のプラモデルを組み立て亡き祖父の知らなかった顔を発見<量産型リコ -最後のプラモ女子の人生組み立て記->
「でも、おじいちゃん、なんでこれを作ろうと思ったんだろ?」
リコが初めて組み立てることになったプラモデルはアニメ「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」に登場する“ガンダム・バルバトス”。「まだこの子がどんな子なのか全然知らなくて。それは失礼かなって」と、どんな作品なのか知りたいと言うリコに、やっさんは「鉄血のオルフェンズ」の作品とストーリーを解説。
そして「ご開帳!」の掛け声で箱を開け、リコはやっさんとアオからレクチャーを受けながら、パーツを切り離し、組み立てていく。「でも、おじいちゃん、なんでこれを作ろうと思ったんだろう?」という疑問を口にしたリコに向けて、「ガンダムシリーズの中でも家族をテーマにした物語だ」とやっさんが話し、アオが「いつも皆さんの話をしていました」と祖父がリコたち家族のことを話していたことを伝えた。
「私、おじいちゃんのこと私の中の思い出だけで留めてました」
アオが祖父のことを「お茶目」と言い、やっさんは「情熱家」だと言う。その言葉に、リコは祖父の知らない顔を知ったような気がした。そして、「私、おじいちゃんのこと私の中の思い出だけで留めてました」と祖父のことを改めて思い返した。
祖父の知らなかった顔を知ったリコは、祖父の意志を継ぐかのように、黙々とプラモデルを組み立てていく。「ねぇ、次はどうしたらいい?」と、やっさんにリコがかけた言葉に、やっさんとアオが敏感に反応し振り返った。それは、「鉄血のオルフェンズ」の主人公の三日月・オーガスが団長のオルガ・イツカに投げかけた言葉と同じだったからだ。そんなふうにアニメへのオマージュが盛り込まれているのも本作の特徴であり、魅力にもなっている。
プラモデルが完成し、リコは箱のイラストを見て、外から砂を持ってきてプラモデルにそれを投げかけた。アオは「野生的ですごいです」と絶賛。やっさんも感心した様子。
ガンダム・バルバトスの顔をじっくりと見ながら、「なんか笑ってます。最初はただの顔だったのに今は笑ってます」とリコは感じた変化を伝えた。
やっさんが「プラモデルは量産されたパーツが組み上がっていくことで、そこに命が吹き込まれていくんだ」とリコが感じた変化の理由を伝えると、リコは「ギブバース! 命が吹き込まれたんで、生命誕生的な」と返し、3人で改めて「ギブバース!」と唱えた。
祖父の葬儀が終わった後もしばらく故郷に残ることを決めたリコ。矢島模型店でこれからどんなプラモデルを組みてていくのか、家族たちとどんなドラマを展開していくのか楽しみだ。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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